別にこんな教科書的なことを改めて言う必要もないのですが、表に出ている
(要はネットなどに出ている)高利回りの不動産物件は基本見送った方がいい
と思います。株の世界ではSMBCや伊藤忠・物産、リコー、日産などの超一流
企業が4~5%の高利回りで放置されているので、表に出ているものでも質と
利回りが両立しているものがあると言えますが、不動産は基本は逆相関です。
これも不動産の世界では常識ですが、本当に良い物件や良い物件、そこそこの
物件などは、絶対に表には出てきません。良い物件はまず仲間内の取引業者
や優良顧客にのみ紹介して、少しずつ紹介対象を増やしていき、それでもダメ
ならアットホームやレインズなどの不動産業者向けの広告媒体を使い、最後の
最後にネットで一般エンドに情報をバラ撒く・・・とかそういう感じで営業します。
だからいくらネットで利回り8%とか、10%とか、15%の物件を見つけてもお買い得で
もなんでもなく、不動産業者や優良顧客(要は不動産経営のプロやセミプロ)が
見向きもしなかった物件しか残っていません。彼らはそういう超高利回り物件が
ネットに落ちている以上、逆にその値段で売れないということを理解しています。
また、高利回り物件には何か理由あります。築年数とか、駅距離とかそういう
素人にもわかりやすい理由ならまだかわいいものですが、ちょっと不動産を
かじったくらいだと、到底見抜けない”トラップ”が隠されていることもあります。
表に出ているもので「掘り出し物」など絶対ありませんので、そういう物件を買う
としても、しっかりデューデリして安い理由を完全に把握しなくてはいけません。
・・・ということで、不動産の世界は株とは違うので、表面的な高利回りに騙され
て飛びつかないようにしましょうという話でした。下手すると利回りが低い物件
の方が優良物件が多く、相対的に市場性が効いているので、初心者の方は
パッと見で割高な物件を選んだほうが、後々の苦労が少ないかもしれません。
※ちなみに、表に出ている高利回り物件でもうまくやる方法は存在します。
私はそういう方法を某不動産上場企業の社長から散々叩き込まれました。
(こういうノウハウは私のエッジとなる部分なので、ここには書きません)
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