ライフコーポから大型受注で今期も続伸、三機サービス(6044)。 | なちゅの市川綜合研究所

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【6044】三機サービス (東証二部)  --

現在値 638円/100株 PER11.8  PBR2.5 5月配当株主優待 

パナソニックグループ製大型空調機器保守と飲食、小売り向けメンテナンス手掛る。
配当は5月末に一括16円配を予想しており、配当利回りは2.49%となります。

三機サービスは株主優待制度を導入しており、5月末に単元株以上保有する
株主対して、1,000円分のクオカードを進呈していますので、優待利回りは約
4.07%となります。

業績を確認をしていきます。
■2013年5月期 売上高 54.1億円 経常利益 1.4億円 EPS 44.9円  
■2014年5月期 売上高 54.8億円 経常利益 2.8億円 EPS 42.8円
■2015年5月期 売上高 58.9億円 経常利益 3.5億円 EPS 54.1円
■2016年5月期 売上高 66.1億円 経常利益 3.5億円 EPS 45.8円
■2017年5月期 売上高 78.0億円 経常利益 4.4億円 EPS 53.3円 ce
□2016年11中 売上高 37.8億円 営業利益 1.9億円 EPS 23.6円 ce

2016年5月期通期の売上高は前期比12.2%増の66.1億円、経常利益は同0.4%減
の3.5億円となり、利益は期初計画を下回りました。主力の空調機器メンテ事業
において省エネメンテ案件や補助金利用の工事案件が伸び、トータルメンテ事業
も受注の増加したため売上高が伸びたものの、退職率の低下による人件費の
増加や上場費用・市場変更費用が嵩んで利益に関しては伸び悩みました。

今2017年5月期通期の売上高は17.9%増の78億円、経常利益は25%増の4.4億円
と大幅な増収増益を計画しています。ドル箱事業である空調機器メンテ事業で
省エネ工事・更新工事の受注増加が予想されるほか、トータルメンテナンス事業
においても、関西を地盤とする大手スーパー「ライフコーポレーション」から関西
64店舗のFM業務受託という大型案件がフル寄与するため、大きく上伸します。

当社は旧三洋電機系の三洋空調サービス(現:パナソニック産機システムズ)の
お抱えメンテ業者というある意味独占的な地位を築いているため、空調機器の
導入から更新まで数十年のメンテ売上が約束された、本当の意味でのストック
型のビジネスモデルです。値下圧力がかかる可能性もありますが、パナ製の
高い空調機器を入れるような顧客は、大手の安心感を求めているケースが多い
かと思われるため、そういう意味では相対的にディスカウントに強いと言えます。

会社側が目標とする短期的な売上高は100億円、中長期では500億円であり、
シンガポール・台湾・タイ・ベトナムへの進出を検討しています。国内では大手
である日本空調サービスや新興のシンプロメンテなど競合が複数社いて競争
も激しいため、パナ製品のメンテで稼げるだけ稼いで、さっさと海外に出るのは
良い判断だと思います。

基本的に設備投資が必要な業界ではないので、現在の配当性向30%も緩やか
に伸びていくものと思われますが、コールセンターや研修センターの新設など
差別化のために意外と金を使っているので(※昨年のIPO時も売出だけでなく、
設備投資のために3.5億円公募している)、当面はチビチビ増配していくような
形になろうかと思われます。当社は財務的にキャッシュリッチでもありません。

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