
【4718】早稲田アカデミー(東証1部) --
現在値 883円/100株 PER12.4 PBR1.14 3月配当優待 9月配当
集団指導塾『早稲田アカデミー』運営。傘下に医系『野田クルゼ』。
配当は年2回・合計30円配当のため、配当利回りは3.41%となります。
早稲田アカデミーは株主優待制度を導入しており、3月末に100株以上
を保有する株主に対して、1,000円分のクオカードを進呈しております
ので、配当優待利回りは4.53%となります。
業績を確認していきます。
■2013年3月期 売上高 180億円、経常利益 9.0億円、EPS 65.2円
■2014年3月期 売上高 185億円、経常利益 6.8億円、EPS 35.5円
■2015年3月期 売上高 194億円、経常利益 7.3億円、EPS 50.9円
■2016年3月期 売上高 201億円、経常利益10.1億円、EPS 70.2円
■2017年3月期 売上高 210億円、経常利益 9.6億円、EPS 70.8円 ce
□2016年9月期 売上高 102億円、経常利益 2.2億円、EPS 14.4円 ce
2016年3月期の売上高は前期比3.8%増の201億円、経常利益は同38.8%
増の10.1億円となり、売上高は過去最高を記録したほか、利益も期初
計画を上回りました。小学部の塾生数が105%に伸びたことや、期中で
「水戸アカデミー」2校を子会社化したことが寄与しました。
なお今2017年3月期の売上高は4.1%増の210億円、経常利益は6.0%減
の9.5億円と一転して反落予想となっています。従業員教育の強化に
加え、ICT投資で費用先行となるほか、TVCMやネット広告費用が嵩む
見通しであり、4校の新規開校(期末149校)では補いきれません。
既に1Qが開示されていますが、前年同期比で減収減益に沈んでおり、
中間の経常利益予想も2.2億円ですので、進捗は例年より鈍化します。
当社の営業力の源泉となっている合格実績については、中学入試では
男女御三家中333名(※開成中は前期比45%増の87名)、高校入試では
早慶付属高1,508名となり、悲願の1,500名オーバーで16年連続で全国
No.1(※開成高は79名)を達成しています。また昨年8月に子会社化し
た「水戸アカデミー」も高校入試で水戸一高に20名強、茨大付属中に
20名強の合格者を出しており、茨城ではそこそこの実績があります。
そして当社を語る上で外せないのが株主構成であり、着々と当社株を
買い進める業界の雄・ナガセの保有割合が17.89%にまで及んでおり、
頭一つ抜けています。当社創業者の相続絡みで2位株主となっている
九州の王者・英進館が10.25%、以下明光ネットが4.99%、学研も3.15%
と分散はしているものの、それぞれがある程度纏まった持分を持って
いるので、名前を挙げた大手級による再編の空中戦が展開されれば、
当社は間違いなく"淘汰の本命"となります。
前期より導入したクオカード優待は、少しでも個人投資家の保有割合を
増やし、他の大手に触手を伸ばされにくい株主構成を目指す会社側の
思惑が透けて見える印象も受けます。
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*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。




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