九州復興関連銘柄、OCHIホールディングス(3166)のレビュー。 | なちゅの市川綜合研究所

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【3166】OCHIホールディングス(東証一部) --

現在値 1,038円/100株 PER11.5 PBR1.20 3月配当優待 9月配当

住宅建材の中堅卸。九州が最大地盤。M&Aで全国展開目指す。
配当は年2回・合計18円配当のため、配当利回りは1.74%となります。

OCHIホールディングスは株主優待制度を導入しており、3月末に100株
以上を保有する株主に対して、2,000円分のクオカードを進呈しておりま
すので、配当優待利回りは3.66%となります。

業績を確認していきます。
■2013年3月期 売上高 792億円、経常利益 17.6億円、EPS 96.4円  
■2014年3月期 売上高 913億円、経常利益 23.4億円、EPS 108円
■2015年3月期 売上高 834億円、経常利益 15.7億円、EPS 83.0円
■2016年3月期 売上高 845億円、経常利益 15.9億円、EPS 86.4円
■2017年3月期 売上高 889億円、経常利益 19.0億円、EPS 89.9円 ce
□2016年9月期 売上高 424億円、経常利益 7.6億円、EPS 33.7円 ce

2016年3月期の売上高は前期比1.3%増の845億円、経常利益は同1.0%
増の15.9億円となり、増収増益となったものの期初計画は下回りました。
主力の建材事業において産業用の太陽光関連材が不振となったことが
大きく、加工事業で非住宅分野の高齢者介護施設向けが伸びたものの、
埋めきることは出来ませんでした。

なお今2017年3月期の売上高は5.2%増の889億円、経常利益は19.1%増
の19.0億円と2期連続の増収増益を予想しています。主力の建材事業
においては子会社や特販により直需を取り込むほか、新築住宅関連
に留まらないリフォームやリノベーションにも注力します。また好調な
加工事業においては、非住宅物件や現場において、より一層の組立
工事の受注を狙う方針です。5月には広島の西日本プレカットセンター
(年商13億円)を子会社化しており、ほぼ通期で売上に寄与します。

当社は2019年3月期を最終年度とする中計を策定しており、3年後に
売上高900億円(直近実績845億円)・営業利益21億円(同14.6億円)を
目標に置いています。数字的には2年前の2014年3月期並みの業績で
あるため目新しさはなく、具体的な取り組みについても建材事業にお
ける省エネ住宅への注力や、部門間連携といったありきたりな内容
ですので、特筆すべき内容はほとんど何もない中計となっています。
(※ROE目標もありますが【10.5%→10.6%】、なので無視可能です。)

多少マシになってきたのは株主還元姿勢でして、2014年3月期に東証
に重複上場してから増配傾向が顕著になっており【9→12→14→15円】
と連続増配しています。そして直近3期の増配に関しては記念配当を
含む増配でしたが、3円増の18円配を予想している今期は全て普通
配当に切替えた上での増配のため、会社側の覚悟の表れを感じます。
また、現在20%の配当性向も30%以上まで引き上げることを明言して
いるため、中期的には30円くらいまでは増配が期待できそうです。

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