増資で優先株の消却進むも中計は過大、ヴィア・ホールディングス(7918)。 | なちゅの市川綜合研究所

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【7918】ヴィア・ホールディングス(東証JQS) --

現在値 879円/100株 PER81.3 PBR9.6 3月優待配当 9月優待

印刷から撤退、外食に集中。焼き鳥居酒屋、お好み焼き屋など傘下。
配当は3月一括の5円のため、配当利回りは約0.58%となっております。

ヴィア・ホールディングスは株主優待制度を導入しており、3月・9月の
年2回、100株毎に2,500円の当社グループ食事券を進呈しています
ので、配当優待利回りは約3.41%となります。

業績から確認していきます。
■2013年3月期 売上高 283億円、経常利益 10.6億円 EPS 39円   
■2014年3月期 売上高 249億円、経常利益 5.0億円 EPS 7.6円
■2015年3月期 売上高 256億円、経常利益 5.2億円 EPS 10円
■2016年3月期 売上高 303億円、経常利益 5.4億円 EPS 10円
■2017年3月期 売上高 309億円、経常利益 6.7億円 EPS 9.6円 ce
□2016年9月中 売上高 156億円、経常利益 3.4億円 EPS 6.9円 ce

2016年3月期の売上高は前期比18.4%増の303億円、経常利益は同4.5
%増の5.4億円となりました。計画対比では大幅な増収となりましたが、
これはパステルの事業譲受が期初時点で判明していたものの、予算
に織り込んでいなかった理由が主たる要因です。ただ既存店売上高は
概ね100%超で推移したため、利益はほぼ計画線水準を確保しました。

今2017年3月期の売上高は1.8%増の309億円、経常利益は22.2%増の
6.7億円と横ばいを予想しています。パステルの数字が通期でオンさ
れるものの、既存店売上高を100%以下で置いており、やや保守的な
想定です。出店も純増ベースで5-10店と控えめであり、基本的には
既存の扇屋の店舗改装投資や業態変更による底上が中心となります。

この店舗改装を行うために、昨年公募増資により約41億円を調達し、
約30億円をこれらの投資に振向けます。残りの約10億円については
DBJからのB種優先株式800株の取得および消却に使用しております。
本消却により残りはアサヒビール宛のA種優先株式800株のみとなった
ため、将来の希薄化懸念が薄らぎ、配当方針の自由度が向上しました。

またこの度中計もローリングしており、5年後の2021年3月期に売上高
380~500億円、営業利益22~35億円(前期8.1億円)を計画しています。
レンジ予想となっているのは、自社店舗成長シナリオとM&A・FC開発
シナリオの2パターンで想定しています。昨年の増資で財務が良化した
ので、ある程度M&Aを進めやすくなりましたが、出物次第かと思います。

ちなみにレンジ下限値の自社店舗成長シナリオ・営業利益22億円でも
それなりに過大感がありますので、今期・来期の改装投資でどこまで
既存店の数字を良化出来るのかどうかを見定めてからの話となります。
パステルを下手に扇屋とくっつけて、ブランドを毀損させないといいの
ですが・・・・大丈夫でしょうかね。

*参考記事① 2014-08-07 840円 --
今期はついに復配?ヴィア・ホールディングス(7918)のレビュー。

*参考記事② 2013-11-30 847円 --
ヴィア・ホールディングスから株主優待とカレンダーが来ました。

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