不動産撤退もフィットネスへ進出、アークコア(3384)。 | なちゅの市川綜合研究所

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【3384】アークコア(名証セントレックス) --

現在値 315円/100株 PER-.- PBR3.27 2月無配株主優待

中古バイク買い取りの『バイクランド』をwebと店舗で運営。
アークコアは株主優待制度を実施しており、2月末現在の単元株主に
対して1,000円分のクオカードを進呈しておりますので、優待利回り
は約3.17%となります。

業績を確認していきます。
■2013年2月期 売上高 42.3億円、経常利益 1.3億円 EPS 45.8円  
■2014年2月期 売上高 35.4億円、経常利益 0.9億円 EPS 30.2円
■2015年2月期 売上高 28.7億円、経常利益 0.1億円 EPS 6.3円
■2016年2月期 売上高 31.7億円、経常利益▲0.7億円 EPS▲43.7円
■2017年2月期 売上高 35.7億円、経常利益▲1.1億円 EPS▲80.7円 ce
□2016年8月中 売上高 18.3億円、経常利益▲0.6億円 EPS▲48.5円 ce

2016年2月期の売上高は前期比10.3%減の31.7億円、経常利益は赤転の
▲0.7億円となり、黒字を予想していた期初計画を大きく下回りました。
商材となる買取バイク台数が前期比4.3減と落ち込んだことで販売数が
減少したほか、新規事業のフィットネスが開業費先行となりました。

また今2017年2月期の売上高については12.8%増の35.7億円、経常利益
は赤字幅が拡大の▲1.1億円を見込んでおります。買取・販売バイク数
を前の期比で10%伸ばす計画であるものの、今期もフィットネス事業は
出店先行となり、店舗内装費とマシンの減価償却費がのしかかります。

昨年11月に策定した中期経営計画によれば、今期計画は端から赤字予想
であり、5年後の2021年2月期に売上高52.9億円、営業利益4億円を予想
していますので、計画線と言えばその通りですが、足元では全く良化する
気配がないので要注意です。前期に「新規事業記念配当」なる謎の配当
を10円出しましたが、今期は再度無配転落ですので、中計策定時よりも
見通しが暗いことは間違いないかと思われます(※公表配当性向は20%)。

ということで、本業のバイク事業の底入れの確認が必要であるとともに
当社の中期的な浮沈を占う鍵となるのが、フィットネス事業となります。
当社が展開する「ANYTIME」フィットネスは国内100店舗と海外3,000店舗
の全ての店舗を利用出来るという特徴のあるフィットネスであるため、
「Curves」のようになれば一発も期待出来ます。

不動産の「アークコア・リアルエステート」は撤退となってしまいましたが
このフィットネス事業をうまく育てられるかが注目されます。

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