
【2211】不二家 (東証1部) --
現在値 192円/1,000株 PER165.0 PBR1.64 12月株主優待
製菓と洋菓子販売が2本柱。8年に山パン傘下、14年スイートガーデン買収。
2014年12期から無配に転落しているため、今期も無配予想となっています。
不二家は株主優待制度を導入しており、単元株保有の12末株主に対して
3千円分の優待券を進呈しているため、優待利回りは1.56%となります。
業績を確認していきます。
■2012年12月期 売上高 899億円、経常利益 24.3億円 EPS 8.4円
■2013年12月期 売上高 937億円、経常利益 17.8億円 EPS 3.6円
■2014年12月期 売上高 1041億円、経常利益 11.6億円 EPS▲0.4円
■2015年12月期 売上高 1040億円、経常利益 15.2億円 EPS 0.6円
■2016年12月期 売上高 1060億円、経常利益 18.0億円 EPS 1.2円 ce
□2016年3月1Q 売上高 266億円、経常利益 8.6億円 EPS 1.7円
□2016年6月中 売上高 505億円、経常利益 ▲1.0億円 EPS▲2.7円 ce
2015年12月期の売上高は前期比微減の1,040億円、経常利益について
は同30.3%増%の15.2億円となり、期初計画を割り込んだものの減益基調
が一服し、増益に転換しました。レストランを含む洋菓子事業、製菓事業
、その他事業と全てのセグメントで減収となったものの、各種販促施策
や製菓事業の減量改定などにより、利益率は多少改善しました。
なお今2016年12月期に関しては、売上高は1.9%増の1,060億円、経常
利益は18.2%増の18億円を計画しております。本業にはやや回復の兆し
が見られ、4月26日開示の1Q決算は売上高266億円/経常利益8.6億円
と中間赤字予想にもかかわらず、高い進捗率を示しています。主に製
菓事業における「カントリーマアム」の生産ライン整備が貢献しました。
まだ1Qしか通過しておりませんが、このペースで進捗した場合は増額
修正や復配まであり得る勢いですが、ネックなのは当社が43%の株式
を保有して持分法適用としているサーティーワンアイスクリーム(31)の
業績が急速に悪化しているため、足を引っ張られる可能性があります。
31社は乳製品・チョコレートの高騰や暖冬、更にはコンビニとの競争
激化により、前期(決算期は当社と同じ)は実に40年ぶりに赤字に転落
しており、今期の黒字転換を見込んでいるものの、直近1Qも赤字幅が
縮小しきれておらず、要注意となっています。配当も巡航期の年80円
から、今期は40円まで減配しているため、当社の実入りも減少します。
そんなわけで、「一難去ってまた一難」といった感じの状況が続く当社
ですが、中国向けの製菓事業が伸びているのは光明で、インバウンド
の増加により当社(というかペコちゃん)のブランドがアジア圏で向上す
れば、今後の飯の種となる可能性があります。新製品の「富士山天然
水仕込みのホームパイ」はその辺を意識しているのかもしれませんね。
*冒頭の写真は今回の総会土産で、末尾の写真が株主優待です。

*参考記事 2015-03-30 194円 --
前期は後出しで無配に転落、不二家(2211)のレビュー。
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