決算開示シーズンですので、いつもの様にマルバツ三角で評価します。
2月29日、となっていますが開示日は4月28日(金曜日)の分です。
また時間があれば続きも書きたいと思います。
①インフォコム(4384) 本決算 増配 ○
売上高は前期比変わらずの403億円、経常利益は23.5%増の45億円となり、
利益面に関しては9月の修正水準を確保しました。病院向けのヘルスケア
事業が伸長したほか、マイナンバー対応のGRANDITが各種提携により堅
調に推移しました。めちゃコミックも提携出版社の拡大やCM投入により、
セグメント売上ベースで8%増となりました。今期経常益は10%増の50億円
を予想、配当も3円増配の25円を予定。性向22.8%でなお増配余地残す。
②内外トランスライン(9384) 1Q △
売上高は前年同期比8.1%減の50.9億円、経常利益は35.6%減の2.6億円と
減収減益となりました。中国・アジアの落ち込みで、主力の混載輸送
およびフルコンテナ輸送の両方が大きく減少したのが原因です。中間
時点で増収増益を見込んでいますので、今期は早くも例年通りの未達
の公算が高まってきましたが、現時点では予想いじらず据え置き。
③ヒューリック(3030) 1Q △
売上高は前年同期比56.7%増の567億円、経常利益は36.5%増の134億円
と大躍進となりました。傘下のREITがPOで約300億円を調達し、神谷町・
みなとみらい・有楽町の3物件を1Q期末に売却したことによるものです。
そのためそこそこ高い業績進捗となっていますが、同じ勢いが2Q以降
も継続される・・・という訳ではないので注意が必要です。市況次第か。
④ハウスコム(3275) 本決算 増配 ○
売上高は前期比7.4%増の93.0億円、経常利益は同19.7%増の10.7億円と
なりました。新店舗は計画通り10店(期末152店)をオープンさせたほか
仲介手数料収入に加え、付帯サービスや原状回復工事の内製化により
利益の取り込みを図った結果、利益率が改善しました。親会社の大東
建託への上納金となる配当性向は30%を継続。49→52円に増配。
⑤M&Aキャピタルパートナーズ(6080) 2Q △
売上高は前年同期比23.4%増の15.6億円、経常利益は同13.3%増の7.4
億円となりました。取扱案件が前年同期の23件から28件に増加した
ほか、手数料1億円超の大型案件が複数あったことが寄与しました。
積極的な人材採用により、販管費も5割位激増していますが、それを
こなして2桁の増収増益なので、中間時点ではまずまずの仕上がり。
⑥スターフライヤー(9206) 本決算 初配→無配 △
売上高は前期比0.8%減の345億円、経常利益は同3倍の26.5億円となり
ました。有償旅客数は全日空へのホールセール販売により▲6.7%減少
したものの、集客自体は堅調に推移しました(全日空への販売比率は
30.7%→34.1%へ上昇)。20円初配も記念配扱いで今期は無配に逆戻り。
今期は為替デリバ益剥落で一転減益。$円122円、バレル45$想定。
⑦ユニゾホールディングス(3258) 本決算 ○
売上高は前期比17.0%増の323億円、経常利益は15.8%増の85億円となり
計画を上回り最高益を達成しました。保有ビルは12棟増加して80棟と
なったほか、マンハッタンでの大型取得・既存ビルの増賃交渉など
が奏功しました。来期を最終年度とする中計は、今期の予想売上389
億円、経常利益103億円の開示で1年前倒しでの達成が確定的な情勢。
ホテルは八丁堀と銀座7丁目が開業。配当は70円予想も期中増配か。
⑧イチネンホールディングス(9616) 本決算 △
売上高は前期比4.4%増の748億円、経常利益は4.0%増の55.2億となり
ました。主力の自動車事業が低燃費化・軽自動車化で引き続き減少
傾向であるものの、東電から買ったオートリース会社の買収効果で
大幅なセグメント増益を達成しました。その他主力のケミカル事業・
パーキング事業・機械工具事業も増収を確保したものの利益面では
やや伸び悩みが見られました。85周年記念配34円は普通配へ転換。
⑨エリアリンク(9614) 1Q △
売上高は前年同期比12.7%減の43.3億円、経常利益は同13.6%減の
6.3億円となりました。前年同期のホテル売却が剥落して売上高から
大幅減も、主力のストレージを軸とする運用サービス事業は2桁増
とまずまずの仕上がり。流動化の底地販売の寄与は限定的であるも
1Qで販売用不動産は14億円→20億円、短期借入金も3→11億円に
膨らませており、無借金志向にやや変化の兆候が見られます。
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*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
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