高株価テコに公募増資炸裂、爆速成長が続くJIA(7172)。 | なちゅの市川綜合研究所

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【7172】ジャパン・インベストメント・アドバイザー(東証マ) --

現在値 3,435円/100株 PER26.6 PBR10.5 12月配当優待 6月配当  

航空機オペリースが柱の金融ソリューション事業展開。M&A助言も。
配当は年2回・合計10円のため、配当利回りは0.29%となります。

JIAは株主優待制度を導入しており、12月末に100株以上を保有する
株主に対して、1,000円分のクオカードを進呈していますので、配当
優待利回りは0.58%となります。また保有株数に応じて日本証券新聞
オンライン版の無料購読権も付与されます。

業績を確認していきます。
■2012年12月変 売上高 1.2億円、経常利益▲0.5億円、EPS▲2.4円  
■2013年12月期 売上高 5.2億円、経常利益 2.6億円、EPS 23.9円  
■2014年12月期 売上高 10.4億円、経常利益 6.3億円、EPS 37.4円
■2015年12月期 売上高 28.0億円、経常利益 12.6億円、EPS 69.0円
■2016年12月期 売上高 52.1億円、経常利益 22.3億円、EPS 121円 ce
□2016年06月中 売上高 19.7億円、経常利益 4.9億円、EPS 27.2円 ce

2015年12月期通期の売上高は前期比2.6倍の28億円、経常利益は同85.9
%増の12.6億円となり、期初計画を大幅に上ぶれして4期連続となる大幅
な増収増益を達成しました。主力の航空機オペリースの組成および販売
が順調に進み、当該事業における当期分の8件/148億円が完売しました。
また前年の上場効果により資金調達力が大幅に向上したほか、信用力
の向上により、営業面の引き合いも強化され、飛躍の一年となりました。

なお今2016年12月期通期の売上高は85.7%増の52.1億円、経常利益は
76.1%増の22.3億円と引き続き飛躍的な伸びを見込んでおります。当社
は商品特性もあり、下期偏重型決算のため、開示している中間予想の
見栄えがしないものの、1Qにおいて主力の航空機オペリースの組成を
5件予定しているため、上期は仕込時期として捉えた方が良さそうです。

またコンテナ事業を抜いて当社の第二の利益柱になりつつある太陽光
発電事業に関しても、同様に1Qで5件の組成を予定(前期は通期で6件)
しており、こちらも下期でのイグジットが期待されます。

ただ急速なスピードで各リース商品の案件組成を行っているため、手元
資金の不足感が否めない状況が継続していましたが、ついに去る4月8日
OA含め約115万株・手取概算31億円の公募増資を発表してきました。基
本的に有利子負債を膨らませてレバレッジをかける事業スタイルなので、
足元の株価が2倍化したところでの公募実施は、タイミング的には絶好と
言えるので、既存株主にとっては非常に良い増資と言えると思います。
(※実際に増資発表の翌朝の株価は下がったものの、引けまでに反発)

同業のFPGも非常に好調な業績が続いており、同社も減価償却定率法の
改正を睨んで、不動産など周辺分野に進出して多角化を進めていますが
当社は日本証券新聞の買収や退役航空機のパーツを切り売りする事業
で多角化しています。"時間切れ"までにどれだけ業容を拡張出来るかが
鍵ですので、増資資金をどの様に使っていくのかは見ものだと思います。

なお、当社が公言する純利益ベースのCAGRは50%となっています。

会社四季報 2016年 2集春号

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特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
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