株主優待や配当の権利確定が最も多い3月の権利確定日まであと一週間
ほどとなってきました。私も大体の仕込みを終えており、あとは権利日寸前
に「どうしてもほしくなってた」2,3銘柄を衝動的に仕込む位だと思います。
さて、みなさま既にご存知ことと思いますが、私は現物"裸"オンリーでクロス
取引は一切いたしません。その昔信用取引で資産の大半を溶かして以来、
信用取引を封印しているという理由もありますが、いくつか理由があります。
一番大きい理由は「値上がり益を取りにくい」ということです。
クロス取引は基本的に損なく優待だけ取るのが主目的ですので、損していなけ
れば即座に決済してしまうので、必然的に株を握っている期間が短くなるため
値上がりチャンスを失うこととなります。特にここ数年の上昇相場で優待株が
どんどん値上がりしているため、クロス取引をするにもコストが上がってしま
っており、「株をやっているにも関わらず、あまり値上がりしない方が嬉しい」
という心理的にも経済的にもなんだか微妙な感じになります。
また基本は優待を取って終わりなので、「経験値が伸びない」点もマイナスです。
毎年の逆日歩の出方などに関しては多少は経験がモノを言うかもしれませんが、
せいぜいその位であり、売ってしまった後は決算や株主通信などを確認しない
方も少なくないかと思います。そりゃ既に売った株の将来性を後から確認し
た場合の心理的なショックは大きいですから、株主優待券さえ手に入れれば、
株主通信など読まずにゴミ箱に捨てたくなる気持ちもわかりますが、これで
は投資家としての成長はあまり期待できないでしょう。
少し辛口になってしまいましたが、ダウンサイドリスクを限定的にしたり、資
金効率を極大化出来たりする点でクロス取引の有用性は私も認識しています。
ただせっかく投資先がどんどん成長して、値上がり益が獲得できたり、配当金
がどんどん増えていったりするのにそれを享受出来ないというのは、こと株式
投資の本質からすると、ちょっと違うのではないかというのが私見です。特に
会社側ががんばって増配したのに「配当落ち調整金が増えるから迷惑」という
話を聞いたりすと「なんだかなぁ・・・」と思ってしまうのが正直なところです。
(※気を悪くされた方がいたらすいません、銘柄を選んで部分的にクロス取引
を使うことに関しては、私も否定するつもりは一切ございません。)
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*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。




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