株式併合後もクオカ優待据置で実質拡充、あらた(2733)。 | なちゅの市川綜合研究所

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【2733】あらた(東証1部) --

現在値 2,590円/100株 PER15.3 PBR0.48 3月配当優待 9月配当優待

日用品卸最大手級。ダイカ、伊東伊、サンビック統合で独立系。PBも。
配当は3月9月の合計50円配当のため、配当利回りは1.93%となります。

あらたは株主優待制度を導入しており、3末9末の単元株主に1,000円分の
クオカードを進呈しておりますので、配当優待利回りは約2.73%となります。

業績を確認していきます。
■2012年3月期 売上高 6200億円、経常利益 39億円、EPS 104円  
■2013年3月期 売上高 6160億円、経常利益 36億円、EPS 114円  
■2014年3月期 売上高 6510億円、経常利益 43億円、EPS 158円
■2015年3月期 売上高 6380億円、経常利益 24億円、EPS 73円
■2016年3月期 売上高 6500億円、経常利益 50億円、EPS 168円 ce修正
□2015年9月中間売上高 3397億円、経常利益 27億円、EPS 101円

2015年9月期中間期の売上高は前年同期比比7.5%増の3,397億円、経常
利益は同3.3倍の27億円と期初計画を大幅に上回って着地しました。
前年の消費増税の反動で増益となったほか、インバウンドの増加により
ドラッグストア向けの紙オムツ等が大幅に伸びたことが主な要因です。

なお2016年3月期通期の売上高は1.8%増の6,500億円、経常利益は2倍の
50億円に予想を増額しています。増額幅は上期の上ブレ分+α、程度の
ため、3Qあたりでも堅調推移が確認されれば再増額の可能性もあります。

今期は2017年3月期を最終年度とする3年間の中計の中間年度で、来期に
売上高は6,700億円、経常利益は67億円を目標としています。期初時点
ではやや過大感のあった定量目標でしたが、今回の通期増額修正により
多少現実味が出てきました。なお売上高6,700億円に関してはPB商品が
伸びていることもあり、利益目標よりは達成のハードルが低そうです。

当社は電通の子会社と組んで、小売店向けに多国籍言語の販売POPを
用意するなどして取扱高を伸ばす顧客支援をしている他、原価低減策
として物流拠点の集約なども進めているため、この辺がジワジワ効いて
くれば構造的に利益が上がりやすくなるかもしれません。

なお本年8月から株式の売買単位を1,000→100株に変更しており、同時に
5対1の株式併合をしております。この際に単元株主に対して実施していた
株主優待制度を据え置いたことにより、実質的に優待拡充となりました。
配当に関しては10→50円と実質的な変更はないものの、配当性向基準を
35%としているため、現在の30%弱の水準を鑑みると増配余地があります。

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