
【2764】ひらまつ(東証1部)---
現在値 711円/100株 PER13.0 PBR5.25 3月配当優待 9月配当優待
創業者の平松氏が経営者とシェフ兼任、高級フランス料理店など展開。
配当金は3月9月の年2回合計16.67円のため、配当利回りは2.34%となります。
ひらまつは株主優待制度を導入しておりまして、3月末9月末現在の単元
以上保有の株主に対して、飲食10%割引カードを進呈しております。
5単元以上保有の場合は、割引率が拡大して20%となります。
業績を確認していきます。
■2012年9月期 売上高 110億円、経常利益 19.1億円 EPS 24.6円
■2013年9月期 売上高 114億円、経常利益 28.8億円 EPS 43.1円
■2014年3月期 売上高 56億円、経常利益 14.2億円 EPS 23.3円 変則
■2015年3月期 売上高 113億円、経常利益 27.7億円 EPS 45.6円
■2016年3月期 売上高 121億円、経常利益 30.5億円 EPS 55.3円 ce
□2015年9月中 売上高 55億円、経常利益 11.0億円 EPS 18.9円
2015年9月中間期の売上高は前年同期比2.6%増の55億円、経常利益は同
7.5%減の11億円となりました。為替影響等による原材料費の高騰に加え、
来期以降に開業する新店・ホテルの開業費用と人件費の増加があったため
増収減益となり、期初計画値も割り込んでの着地となりました。
なお2016年3月期通期予想については期初計画を据置いており、売上高は
前期比6.8%増の121億円、経常利益は9.5%増の30億円を予想しています。
会社側は下期の堅調な予約状況を据置の理由として挙げておりますが、
複数施設の開業費負担が継続することや、季節偏重性を考慮したとしても
低い進捗、前期未達に終わった業績の信頼度を鑑みると未達が濃厚です。
長期的な目標としては、10年以内にホテル事業の売上を300億まで伸ばし、
レストラン事業と併せて売上400-500億円とする計画値をもっています。
本年9月には奈良県に「オーベルジュ・ド・ぷれざんす桜井」という宿泊型
のレストランを開業しましたが、来期は賢島・熱海・仙石原の3ホテルの開
業を予定しており、3棟合計の巡航売上予想は12.5億円となっています。
11月にはNTT都市開発に対して、代表の平松氏の持ち株を10億円譲渡し、
資本業務提携を実施することを発表しました。大手デベと提携することで
レストランはもとよりホテル展開は一層弾みがつくことが期待されます。
(NTTUDはホテル弱いので本当は森トラストあたりのが良かったですが)。
他方、株主還元に関しては足下でも積極化させており、今期は配当性向
30%基準により前期比1円7銭増の16.67円配当を予想しています。説明会
資料にも期末8.67円配当に関しては"コミット"として記載されているので
業績が未達に終わってもこの金額は維持されるものとみられます。
また上半期に10億円の自社株買いを実施しているため、中間配と合わせた
半期ベースでの還元性向は実に180%に達しています。依然として資金需要
はあるものの、それ以上にROEを意識した経営のため、成長性と株主還元
を備えた稀有な銘柄であることは間違いありません。
*参考記事 2015-02-20 636円
今期から最低配当基準を導入、ひらまつ(2764)のレビュー。
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*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。




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