二部市場鞍替とクオカ優待導入、Minoriソリューションズ(3822)。 | なちゅの市川綜合研究所

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【3822】Minoriソリューションズ (東証2部) ---

現在値 952円/100株 PER12.2 PBR0.94 3月配当 9月配当優待

独立系システム開発会社。基幹・Web系に強み。三菱系に実績。
配当金は年2回合計26円のため、配当利回りは2.69%となります。

Minoriソリューションズは株主優待制度を導入しており、9末に100株
以上を保有する株主に対して、1,000円相当のクオカードを進呈して
おりますので、配当優待利回りは約3.78%となります。

業績を確認していきます。
■2012年3月期 売上高 132億円、経常利益 5.5億円 EPS 48.3円
■2013年3月期 売上高 136億円、経常利益 6.5億円 EPS 45.6円  
■2014年3月期 売上高 133億円、経常利益 8.3億円 EPS 57.6円
■2015年3月期 売上高 139億円、経常利益 10.8億円 EPS 78.8円
■2016年3月期 売上高 142億円、経常利益 10.9億円 EPS 79.6円 ce
□2015年9月中 売上高 70億円、経常利益 4.5億円 EPS 33.6円

2015年9月中間期の売上高は前年同期比8.8%増の70億円、経常利益は
同5.3%増の4.5億円となりました。得意とする金融機関向けのソフト開発
が伸長したほか、都銀以外の信金・ノンバンク向けの受注が伸びました。
ただ好採算の開発部門に傾注したことで、運用部門は伸び悩みました。

なお2016年3月期通期の見通しは据え置いており、売上高は前年同期比
2.0%増となる142億円、経常利益は横ばいの10.9億円を見込んでおります。
当社は期初より中間落着予想を開示していないため4Qまで闇鍋ですが、
売上高・利益進捗がまずまずであることや当社のクライアントの業績が
良好であること等を踏まえると、通期計画は十分走破圏と思われます。

ちなみに2019年3月期を最終年度とする中計も策定しており、2015年3月
期実績に比べて、売上高で13%(CAGR2%弱)・営業利益で12%(同2%弱)の
成長を向こう3-4年で見込んでいますが、過去の業績トラックを見る限り
かなり保守的な数値なので、「最低限」の目標値と推察されます。

また当社は良好な財務体質を誇っており、有利子負債は5億円程しかない
反面、現金同等物を43億円保有しています。時価総額も80億円を超える
程度に過ぎないため、かなりの現金を持て余しています。本来であれば
自社株買いに回してほしいところですが、立会外分売や株主優待の導入
で株主数(流動性)を増やしているところなので、その辺は期待薄です。

そのためスタンダードに上位市場への鞍替狙いと、記念配当などによる
株主還元を狙っていく形になるかと思います。今期の2部市場変更記念を
含む26円配でも配当性向は33%に過ぎないため、還元余地は大きいです。

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