株式分割と二部指定を予定、中計野心的なヨシックス(3221)。 | なちゅの市川綜合研究所

なちゅの市川綜合研究所

「別に勝たなくてもいいので、負けないこと」を志向しております。
本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報等に基づき、作成されています。
当ブログの情報に全面的に依拠することはお控えいただき、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

IMG_2817.JPG
【3221】ヨシックス(JASDAQ) --

現在値 4,200円 PER30.7 PBR6.63 3月配当株主優待 9月株主優待

名古屋地盤の居酒屋チェーン。すし居酒屋、低価格均一居酒屋展開。
配当金は年2回合計10円のため、配当利回りは0.23%となります。

ヨシックスは株主優待制度を実施しており、100株以上を保有する
3末9末株主に対して、3,000円相当の食事券(と食事2割引券10枚)を
進呈しておりますので、配当優待利回りは約1.66%となります。

業績を確認していきます。当社は昨年12月のIPOです。
■2013年3月期 売上高 70.3億円、経常利益 5.4億円 EPS 56円  
■2014年3月期 売上高 76.3億円、経常利益 5.4億円 EPS 85円
■2015年3月期 売上高 90.1億円、経常利益 9.3億円 EPS 112円
■2016年3月期 売上高 108億円、経常利益12.3億円 EPS 137円 ce修正
□2015年9月中 売上高 52.0億円、経常利益 6.3億円 EPS 74円

2015年9月中間期の売上高は前年同期比20.9%増の52億円、経常利益は
同38.3%増の6.3億円となり、経常4.6億円程度を予想していた期初計画を
大幅に上回りました。上期だけで18店舗の出店を済ませたことに加え、
既存店売上が102.8%と順調に推移したことが上ブレの理由となります。

そのため2016年3月期通期の計画も増額しており、売上高は前期比20%増
の108億円、経常利益は同31%増の12.3億円にそれぞれ修正しています。
会社側では上期好調だった既存店の数字を前提に下期の数字を作って
いますが、金額的には上期と同じレベルであり、爆発的な新規出店と
それに伴う経費率の低下の反映が堅めなので、なお保守的とみます。

当社は中期経営計画で300店舗(今2Q時点186店舗)・売上高162億円の
数値目標を掲げており、長期計画では同じく500店舗・売上高270億円
を目指しています。一見して野心的な計画ですが、地域別の事業部制
と田舎戦略の推進でかなり具体的な絵を描いており、当下半期も既に
13店舗の出店が決まっていることなども踏まえると、それなりに確度
の高い計画と捉えて良さそうな印象を受けます。デフレ型の居酒屋で
ある「ニパチ」が好調なことから、経済力が相対的に劣る地方圏でも
低コストでの出店力を梃に、いくらでも展開出来る余地があります。

また昨日市場第二部への変更をリリースしており、株式の分布状況の
改善と流動性向上を意図した株式分割と立会外分売の実施をあわせて
公表しています。当社は上場して間もなく分売を発表したものの、株価
が急落したことで急遽取りやめた過去がありますが、今回は市場変更
と株主優待の実質拡充と株式分割を抱き合わせしているので、前回程
の混乱はなく、十分こなせるような雰囲気はあります。

ダイヤモンドZAI(ザイ) 2016年 01 月号

新品価格
¥730から
(2015/11/15 18:10時点)



*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。
このエントリーをはてなブックマークに追加にほんブログ村 株ブログ 株主優待へにほんブログ村 株ブログ IPO・新規公開株へにほんブログ村 株ブログ 新興株へ
にほんブログ村