ゼリア新薬工業(4559)から優待の「ヘパリーゼW」が届いたので短評。 | なちゅの市川綜合研究所

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【4559】ゼリア新薬工業 (東証一部) 投資判断 新規Inline

現在値 1,740円/100株 PER29.79 PBR1.49 3月配当優待 9月配当優待

製薬中堅。医療用は消化器系中心。滋養強壮剤「ヘパリーゼ」も柱。
配当金は3月9月の年2回で合計30円で、配当利回りは1.72%となります。

ゼリア新薬工業は株主優待制度も実施しており、3月末9月末に単元株
を保有する株主に対して「ヘパリーゼW」を半期に10本ずつ進呈して
いるので、一本238円で換算した場合の配当優待利回りは4.45%です。

業績を確認していきます。
■2013年3月期 売上高 533億円、経常利益 46.7億円 EPS 87.0円  
■2014年3月期 売上高 619億円、経常利益 68.0億円 EPS 115円
■2015年3月期 売上高 610億円、経常利益 27.7億円 EPS 48.2円
■2016年3月期 売上高 650億円、経常利益 41.0億円 EPS 62.1円 ce修正
□2015年9月中 売上高 303億円、経常利益 15.8億円 EPS 30.4円

2015年9月中間期の売上高は前期比微増の303億円、経常利益は同3割減
の▲15.8億円となりました。主力の潰瘍性大腸炎治療薬「アサコール」が
国内で伸びたものの、海外においてはスイスフラン高による為替の影響
が営業外で大きく影響し、大幅な経常損失となりました。ただ研究開発費
を一部先送りするなどしたため、中間では会社計画を上回りました。

この中間段階で通期の落着も増額しており、売上高は前期比6.5%増の
650億円、経常利益は同48%増の41億円に修正しています。半期までの
落着と7月に販売権を取得した薬剤の寄与が主な修正要因となります。

この取得した販売権というものが、潰瘍性大腸炎を含む炎症性腸疾患
であるクローン病の局所作用性のステロイド剤「ブデソニド」となります。
当社の子会社であるティロッソ・ファーマがアストラゼネカから265億円
をかけて、米国以外での世界販売権を取得しました。当社主力薬剤の
「アサコール」との補完性があるため、今後の業績寄与が見込まれます。

以上、投資判断については新規Inlineでカバー開始します。
中間は良い仕上がりでしたが、当面は「ブデソニド」の寄与を見守ります。

この大型販売権の取得により財務面は影響を受けており、手元現金が
約半分の約90億円まで低下したほか、短期借入金が約370億円まで膨
らんでしまいました。そのためまだ財務的な余力はあるとみられるもの
の配当金の増額に関しては当分見送られる可能性があります。

ひとまずは届いた「ヘパリーゼW」を飲んで、忘年会シーズンを乗り切り、
当社の行く末を見守っていきたいと思います(お

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