決算開示シーズンですので、いつもの様にマルバツ三角で評価します。
11月7日、となっていますが開示日は前日の11月6日です。
また時間があれば続きも書きたいと思います。
①きちり(3082) 1Q 優待拡充 ○
売上高は前年同期比15.1%増の19.6億円、経常利益は同23.8%増の1.3億円
となり、進捗率ではいまいちながら季節性を考慮するとまずまずの業績。
2Qが繁忙のため継続監視が要。中間予想は据え置き。500株優待の新設
により一定の買い需要が見込まれます。優待は相変わらずの曜日制限。
②ヨシックス(3221) 2Q 増額修正 ○
売上高は前年同期比20.9%増の52.0億円、経常利益は38.3%増の6.3億円
となりました。「や台ずし」業態16店舗を含む、18店舗の新規出店に加え
既存店売上高も好調に推移しました。このタイミングで通期の売上高を
102→108億円、経常利益も10→12.3億円に夫々増額修正しています。
③あらた(2733) 2Q 増額済 △
売上高は前年同期比7.5%増の3,397億円、経常利益は同3.3倍の27.2億
円となりました。8月に一度、中間の落着増額修正をしていましたが、
天候要因とインバウンド激増により中間再増額を迫られることとなり、
必然的に通期計画も上乗せとなりました。売上高は5,430→5,500億円
と微修正ながら、経常利益は14→16.9億円と前回から更に2割の増益。
④片倉工業(3001) 3Q 通期減額 ×
売上高は前年同期比6%増の358億円、経常利益は同84.5%減の1.6億円
となり、通期の予想売上高も500→487億円、経常利益は10→4.5億円に
大幅に減額修正しました。前期に続いての期中減額修正となります。
さいたま新都心の商業施設「コクーン」順調も、医薬品事業が後発薬に
押されて軟調に推移し、食いつぶす結果となりました。
⑤シグマクシス(6088) 2Q ○
連結決算移行のため単純比較は出来ないものの、売上高は前年同期
比23%増の43.6億円、経常利益は黒転(4.8億円改善)の1.2億円となり、
繰延税金資産の減少で最終損益こそ赤字に沈んだものの、目に見えて
改善しました。受注堅調で、採用した新卒社員も下期より数字に貢献
する(はず)なので、進捗率はイマイチながら見所のある決算です。
⑥河西工業(7256) 2Q 通期増額 増配 ○
売上高は前年同期比15.8%増の1190億円、経常利益は50.3%増の81億円
となり、通期の予想売上も2200→2300億円、経常利益は118→143億円
に増額修正しました。米国・中国共に自動車販売が堅調に推移したこと
に加え、円高是正効果が発現したため通期利益は2割以上の上積みへ。
配当金も通期20→24円へ4円増額も、予想EPS189円でなお増配余地有。
⑦日本ビューホテル(6097) 株式売出 増配 ×
筆頭株主のエムシーピースリー投資組合が発行済株式の23%を売出し
イグジットへ。筆頭株主は先般資本業務提携を発表したヒューリックへ
異動(持分26.1%)。なおOA分を考慮すると発行済株式の27%となります。
一部上場記念配当により5円増配(20円→25円)も焼け石に水の予感。
⑧日本KFCホールディングス(9873) 株式売出 優待変更 ×
親会社の三菱商事の株式放出による売出。発行済株式の28%を売却し、
残りの持分は37.9%となり、MCの連結子会社からその他関連会社へ
移行し、役員も1名引き揚げとなります。株主層拡大のため最小単元
の100株から優待対象とするも、基準の改善なく売出負担は甚大。
なぜクリエイトレストランツに相対譲渡しなかったのかは謎です。
⑨サクセスホールディングス(6065) 3Q ○
売上高は前年同期比17.2%増の86.4億円、経常利益は同31.3%増の6.4
億円となり、利益面は既に通期計画水準に到達しました。今期は既に
27施設を開業し、売上高段階から大幅増。TOBにより7月3日から名実
ともにジェイコムの子会社となりましたが、その理由が垣間見れる様な
順調な決算です。決算期も変更予定。
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