郵政相場でも利回りは大事/投資戦略アウトルック(2015.11.06) | なちゅの市川綜合研究所

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■郵政相場でも利回りは大事

郵政三社は想定超の相場になっていて、公募価格ベースで3.5%程度の
配当利回りが確保できていた日本郵便やゆうちょ銀行も、足元の株価
上昇により軒並み2%台まで低下してきています。

こうなるとかんぽ生命で特徴的に見られる需給面での妙味やパッシブ
需要くらいしか買い要素がなく、バリュエーション妙味は急速に低下
します。一応、郵政三社は今後の配当性向水準を50%をターゲットに
株主還元が強化されていく方針ですが、そこそこ儲かっている会社なら
別に郵政ではなくともある程度増配基調の会社はいくらでもあります。

たとえば同じ金融セクターですと、FPGは今期27円配当を予想しており、
現在の株価水準で計算すると約3.2%もの利回りが期待出来ます。さらに
株主優待制度(長期優遇有り)を勘案すると、更に利回りが向上します。
もちろん個人投資家の手垢にまみれまくっているため需給が良くない
ことや、特有の税制改正リスクもありますが、まだ成長株との位置付け
も出来ないではないので、この辺の水準なら妙味があります。

またこういったキワモノ系の銘柄を選ばずとも、日本郵政を低PBRや含
み資産を理由に買う向きであれば、相対的な割安感が出てきたMUFG
などのメガバンクを買うのもありだと思います。配当利回り目的なら
引き続きあおぞらなども有力です。


・・・それにしても、昨日の三菱商事の減配は残念でした。ただでさえ
期初から減配予想で他の商社よりも利回り低めでしたが、資源価格の
下落を理由にもう一段減配されてしまったので、総合商社を利回り目的
で買うことのリスクが改めて意識されるようになるかもしれません。

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