独立系の旗を降ろしローソンと資本提携、スリーエフ(7544)。 | なちゅの市川綜合研究所

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【7544】スリーエフ(東証2部) 投資判断 新規Outperform

現在値 396円/100株 PER60.0 PBR0.78 2月無配 8月株主優待

神奈川地盤のコンビニ中堅。生鮮コンビニ・店内調理など複数業態。
配当金は当初3円の予定でしたが、今期は無配に転落する見通しです。

スリーエフは株主優待制度を導入しており、単元株を保有する8月末
の株主に対して500円相当の店舗利用券を進呈しておりますので、
配当優待利回りは約1.26%となります。

業績を確認していきます。
■2013年2月期 売上高 243億円 経常利益 1.1億円 EPS ▲67円  
■2014年2月期 売上高 224億円 経常利益 2.1億円 EPS ▲152円  
■2015年2月期 売上高 209億円 経常利益▲3.0億円 EPS 7.2円
■2016年2月期 売上高 188億円 経常利益 2.0億円 EPS 6.6円 ce
□2015年8月中 売上高 98.2億円 経常利益▲0.6億円 EPS▲12.5円

今2015年8月中間期の売上高は前年同期比11.4%減の98.2億円、経常
利益は赤字に転換し▲0.6億円となりました。前期に四国のFCが離脱
したことに加え、今期も直営店をFCにおろしたことで売上高が剥落し、
更に既存店売上自体も底打ちの兆しなく期初予想を割り込みました。

なお通期に関しては予想を据え置いており、売上高は10.4%減の188
億円、経常利益は黒転2億円を見込んでいますが、達成は困難です。
特にここ2年は期末無配であっても、なぜか中間配当だけは出して
いたので、今回の中間配当見送りはかなりのインパクトがあります。

ただそんな状況でも財務的にはまだ余裕があり、無借金でありながら
13億円の現金同等物を抱えています(時価総額は約30億円)。そのため
無配に転落しても直ちに危機的な状況に陥るという訳ではなく、ジリ貧
ながら当面生き残ることが出来る財務力が当社の強みです。

以上、投資判断については新規Outperformでカバー開始します。
業績に見所なしですが、550店のコンビニの時価が30億なのは格安です。

当社は既に物流で中堅のミニストップと提携していたので、弱者連合で
はなくローソンとの資本業務提携を選んだのは多少意外感がありました。

でもよく考えてみると三菱商事系のローソンと、三菱商事と緊密なイオン
傘下のミニストップには水面下で様々な憶測が流れていることは確かで、
その流れでいくとセブンやファミマでなくローソンというのは納得です。
先にローソンの資本を入れたポプラは既に「ローソン+ポプラ」という
Wブランド店舗を開店させていることもあり、今後の動きに注目です。

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