今期は堅実予想で久々の達成が視野、ダイナック(2675)の短評。 | なちゅの市川綜合研究所

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【2675】 ダイナック (東証2部) 投資判断 Inline継続

現在値 1,560円/100株 PER26.1 PBR2.80 6月配当優待12月配当優待

サントリー外食事業の中核。『響』『パパミラノ』等レストランなど。
配当金は年2回の5円ずつの配当で、配当利回りは0.64%です。

ダイナックは株主優待制度を導入しており、100株以上の株主に対して、
2,000円相当の株主優待食事券が進呈されますので、配当金と合計した
配当優待利回りは、約3.20%となります。

業績を確認していきます。
■2012年12月期 売上高 332億円、経常利益 6.1億円 EPS 26.8円  
■2013年12月期 売上高 337億円、経常利益 7.1億円 EPS 33.9円  
■2014年12月期 売上高 347億円、経常利益 7.9億円 EPS 39.4円
■2015年12月期 売上高 360億円、経常利益 11.2億円 EPS 58.3円 ce
□2015年6月中間 売上高 173億円、経常利益 2.0億円 EPS ▲0.3円

2015年6月中間期の売上高は前年同期比3.7%増の173億円、経常利益
は同44.4%増の2.0億円となりほぼ通期計画線での落着となりました。
飲食店・ゴルフ場店舗の既存店売上高が前年をクリアしたことに加え
会員向けの「月曜日ポイント2倍」施策が一定の成果を挙げました。

2015年12月期通期に関しては売上高が3.5%増の360億円、経常利益が
40.1%増の11.2億円の計画を据え置いていますが、元々当社の業績は
下期偏重であるとともに、今期は中計の目標数字を完全に無視して
現実味のある予想を立てていることもあり、十分走破圏と考えます。

新業態である「魚盛」が上期オープンの神田東口店で累計12店舗と快走
しているほか、「HIGHBALL'S」などのちょい呑み・低投資業態の出店も
進んでいます。また当社はサントリー取扱酒類のアンテナショップと
しての役割もあるため、丸の内トラストタワーにプレミアムモルツを
フィーチャーした店舗を開くなど特色ある店舗開発を進めています。
(個人的には「森香るBAR 1973(白州)」が閉店したのがショックです...)

以上、投資判断についてはInlineでカバーを継続とします。
20倍台後半のPERも外食株としては標準で、利回り面も妙味なしです。

サントリーB&Fが上場し、サントリー本体にも上場観測があることから
ここらで同じくサントリー子会社のファーストキッチンやサブウェイ等
の外食事業(もちろん当社を含む)を全部統合して上場させてほしいもの
ですが、グローバル企業を目指すサントリーは株主還元は配当で行う
のが筋と考えているフシもあり、優待に否定的なのは頂けません。

*参考記事① 2015-04-03 1,560円 投資判断Inline継続
サントリーグループ各社の拡販を推進、ダイナック(2675)の短評。

*参考記事② 2014-09-20 1,350円 投資判断Inline継続
ダイナック(2675)から株主優待が届いたので定期レビュー。

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