非正規流通の悪影響が一巡、アジュバンコスメジャパン(4929) | なちゅの市川綜合研究所

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【4929】アジュバンコスメジャパン(東証1部) 投資判断 新規Outperform

現在値 925円/100株 PER17.7 PBR1.67 3月配当優待

美容室経由でスキンケア、ヘアケア製品販売。関西地盤で高価格品多い。
配当は3月一括の24円配のため、配当優待利回りは2.59%となります。

アジュバンコスメジャパンは株主優待制度を導入しており、3月末に100株
以上を保有の株主に対して、5,000円分の自社ヘアケア製品を進呈しており
ますので、配当優待利回りは約8.00%となります。

業績を確認していきます。
■2013年3月期 売上高 41.4億円、経常利益 9.7億円、EPS 85.9円  
■2014年3月期 売上高 44.6億円、経常利益 10.0億円、EPS 76.1円
■2015年3月期 売上高 45.7億円、経常利益 7.5億円、EPS 6.1円
■2016年3月期 売上高 47.8億円、経常利益 7.5億円、EPS 52.2円 ce
□2015年6月1Q 売上高 11.2億円、経常利益 2.5億円、EPS 18.9円
□2015年9月中 売上高 23.4億円、経常利益 4.1億円、EPS 33.1円 ce

前2015年3月期の売上高は前期比1.5%減45億円、経常利益は同24.7%減
の7.5億円となり、増収こそ確保したものの計画を割り込み、減益決算
となりました。美容室を経由しないインターネットによるダンピング販売
が横行した影響で、契約美容室の離反が相次ぎ収益が悪化しました。

なお今2016年3月期の売上高は6.3%増の47.8億円、経常利益は前期並み
の7.5億円を計画しておりますが、既に公表されている第一四半期決算
は消費増税の反動減からの立ち直りという要因はあるものの、売上高
段階から通期計画を上回る進捗を示しており、経常進捗率は33%水準に
達しているため、まずまずの出だしと判断出来そうです。

当社は向こう3年間の中期経営計画をローリング形式で公表しており、
来2017年3月期は売上高51.3億円/経常利益7.6億円、来々期の2018
年3月期は売上高54.4億円/経常利益8.7億円を見込んでいますが、
これは前期の非正規流通の流れを汲んで相当保守的に想定している
ものと見られ、海外展開等が上手くいけば上積みあると思われます。

以上、投資判断は新規Outperformでカバー開始します。
1Qの順調な数字から、今期中の底入れ機運が高まっております。

今期の予想配当は前期並みの24円を見込んでおり、上場時より継続中
の増配【20→22→24→24(予】は現時点では一旦保留となりますが、
業績の順調推移が確認されれば上積みしてくるかもしれません。

当社は無借金で財務状況が良く、現金同等物を20億円ほど抱えており、
前期のように最終利益が水面下スレスレであっても増配予想を守って
支払ってくるような会社です。そのため今期の予想配当性向は既に45
%の水準ではあるものの、配当に関してはまず鉄板かと思われます。

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