決算開示シーズンですので、いつもの様にマルバツ三角で評価します。
8月8日、となっていますが開示日は8月7日(金曜日)です。
また時間があれば続きも書きたいと思います。
①ジョイフル(9942) 2Q ○
売上高は前年同期比5%増の304億円、経常利益は同29%減の8.4億円
と増収減益なりましたが、売上・利益ともに期初予想を上回りました。
出店費用や原材料費が嵩んだものの、メニュー改定による高単価化や
モーニング提供時間の影響などが奏功しました。通期予想は据え置き。
②ヨシックス(3221) 1Q 株主分割 優待実質拡充 ○
前年同期での比較はないものの、売上高は24.8億円、経常利益は2.6
億円となりそこそこの進捗率をマークしました。「や台すし」の出店を
進めており、当四半期で9店増加し、FC含めて101店舗となりました。
9月末に1:2で株式分割も、優待変更なしで来年3月権利から実質拡充。
③青山財産ネットワークス(8929) 2Q △
売上高は前年同期比25%増の52.6億円、経常利益は同11.2%増の2.0億
円となりました。SPCを活用した不動産特定共同事業の「ADVANTAGE
CLUB」の組成が3件あった他、サブリース事業も底堅く推移しました。
但し販売用不動産は前期末7.7億円→2.0億円、と枯渇している状況。
④青山商事(8219) 1Q ○ 自社株
売上高は前年同期比10.5%増の560億円、経常利益は46.5%増の47億
円と好調に推移し、中間予想経常利益の29億円を大きく超過しました。
前期1Qの消費増税反動から見事に反発し、育成事業であるアメリカン
イーグルも5店出店したため、カジュアル事業は6割増収となりました。
積極株主還元施策により、15億円(0.58%)の自社株買いをおかわり。
⑤AOKIホールディングス(8214) 1Q ○
売上高は前年同期比3.0%増の452億円、経常利益は同22.4%増の26
億円となり、青山商事と同様に中間予想経常益を超過達成しました。
ファッション事業の収支が大きく改善したほか、漫喫のヴァリック事業
では12店舗の新規出店を行ったため、当セグメントの売上高は2割弱
の増加となりました。利益柱のウエディング事業は一服。
⑥うかい(7621) 1Q △
売上高は前年同期比1.0%減の30億円、経常利益は同3.9%増の0.5億
円となりました。主力の日本食事業がインバウンドの影響などにより
底堅く推移したため、中間予想経常利益の0.3億円を超過しました。
ただ売上高の約1割を占める「箱根ガラスの森」事業が5月から噴火
の影響をモロに受けており、2Q以降はフルで固定費だけかかる展開
が予想されるので、利益率の悪化は不可避の見通し。
⑦アバント(3836) 本決算 増配 △
売上高は前期比7.6%増の89.2億円、経常利益は同26.3%減の7.9億円
となり増収減益となりました。元より当期は投資が先行する位置付
であったため、期初段階から大幅減益を予想していましたが、やや
マシな減益幅での落着となりました。ただ今期にも一定額影響残す
不採算案件が発生しており要注意。当期の目標売上高であった100
億円は来期もまた届かない公算。利益連動配当で18→22円に増配。
⑧きちり(3082) 本決算 △
売上高は前期比6.6%増の73.7億円、経常利益は同14.8%減の4.3億円
となり、新規出店により増収は確保したものの、消費者のマインド
低下や人件費の高騰により利益面は計画を下回り減益となりました。
当期はららぽーと富士見やコクーンシティに新業態のオムライス屋
を出店したり、新たな事業提携を行うなどしたため定性的な見せ場
は多少ありました。来期は15%増収の売上高85億円、経常7割増の
7.5億円を予想するも、当社の業績信頼度は相当低いので要注意。
⑨チャーム・ケア・コーポレーション(6062) 本決算 △
売上高は前期比22.4%増の71.4億円、経常利益は同87.4%減の0.4億
円となり、増収減益となりました。当期は前期に開業した施設の入居
が進んだほか、100戸を超える石神井公園などの新規出店があった
ことで売上高は大きく伸びたものの、事業者向けの介護報酬単価が
4%強引き下げられたため、人材難と相俟って収益が圧迫されました。
来期売上高は約30%増の91億円、経常は約7倍増の3.0億円を予想。
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*本記事の内容記述は、一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的とはしておりません。




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