決算開示シーズンですので、いつもの様にマルバツ三角で評価します。
8月1日、となっていますが開示日は前日の7月31日です。
また時間があれば続きも書きたいと思います。
①ラックランド(9612) 中間 △
売上高段階から前年同期比2割増の140億円で着地、通期経常利益の
進捗率は低いものの、ほぼ会社計画線となっています。商業施設の
企画が大幅に伸びるも、注力中の物流倉庫事業は伸び悩む展開。
12万株の自己株消却と12万株の自己株取得でEPSが若干かさ上げ。
②インフォコム(4348) 1Q △
売上高は前年同期比6%増の86億円、経常利益は黒転して1.7億円と
なりました。進捗イマイチも下期偏重傾向強いので基本は様子見か。
ただsyscom社の事業譲渡による売上剥落あるも、「めちゃコミック」
の好調により1Qから増収を確保しているのは評価余地があります。
ITサービスの1.8億の赤字を「めちゃ」の3.3億の黒字で埋める状況。
③トリドール(3397) 1Q ○
売上高は前年同期比14%増の229億円、営業利益は同37%増の15.2
億円と大増勢となりました。四半期だけで海外FCを中心に88店舗
の大量出店を実行し、内外店舗数が1,000店舗を突破しました。
出店費用をこなし進捗も良好なため、中間時点で増額期待も。
④三越伊勢丹ホールディングス(3099) 1Q ○
売上高は前年同期比9%増の3,099億円、経常利益に至っては同70%
増の130億円となり、中間予想値の90億円を大きく超過しました。
基本的には前年の消費税反動減の回復効果が効いていますが、
三越銀座の免税売上が前年比5倍とインバウンド効果炸裂の状況。
イオンモール等に出店する「エムアイプラザ」も好調で出店増加へ。
⑤東映アニメーション(4816) 1Q ◎ 修正
売上高は前年同期比17%増の80億円、経常利益は同64%増の17.6
億円と大増勢となり、早くも中間・通期の数字を増額修正しました。
劇場公開された「ドラゴンボール復活のF」のヒットにより興行収入
や版権収入が大幅に増加したほか、「ワンピース」のアプリゲーム
も好調に推移しました。中国での大型放映権の剥落を埋めきって
の増額修正ですが、修正幅はなお保守的で再増額期待が高まる。
⑥ファンデリー(3137) 1Q ○
上場して初めての決算。売上高は6.5億円、経常利益は0.9億円と
計画をやや上回るペースで推移しています。主力の宅配給食が
順調に伸びているほか、健康食カタログ通販の広告枠の売上も
堅調に推移しました。「クックパッドの亜種」的な成長に期待。
⑦ユニゾホールディグス(3258) 1Q ○
売上高は前年同期比16.8%増の74.8億円、経常利益は同30.6%増
の21.7億円となり、計画を大きく超過するペースで進捗しています。
ビル空室率が2.9%に留まったほか、ホテル事業がインバウンド増
による稼働率と客単価の上昇の二重効果により、営業利益ベース
で5億円近くも利益貢献しており、ニ本目の柱に育っている状況。
⑧サンリオ(8136) 1Q ×
売上高は前年同期比5.2%減の170億円、経常利益は同15.5%減の
36.2億円となり、通期計画は据え置いたものの既に赤信号です。
アジアを除く全セグメントが不調で、特に寒波影響やディズニー
との競合激しい北米が大苦戦となりました。国内のインバウンド
効果は限定的で、2Q以降で「SHOW BY ROCK!!」や「ちゃんりお」
が早期本格化しないと巻き返しがしんどい状況に。
⑨イーグランド(3294) 1Q △
売上高は前年同期比20%増の39億円、経常利益は同5.7%減の1.9
億円となり、中間計画比ではまずまずの進捗をマークしました。
販売件数は前年の消費増税反動減からの反発で157件→199件へ
大きく伸び、会社側が注力する任売市場での仕入れも順調に推移
しているため、今期はまずまずの数字が作れそうです。
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*本記事の内容記述は、一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的とはしておりません。




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