HS証券&澤田ホールディングスが大株主、廣済堂(7868)のレビュー。 | なちゅの市川綜合研究所

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【7868】廣済堂(東証一部)投資判断 新規Inline

現在値 593円/100株 PER18.4 PBR0.59 3月配当株主優待

印刷主体だが出版を併営。求人、人材紹介、グループで斎場経営。
配当金は3月一括配当の7円で、配当利回りは約1.18%となります。

廣済堂は株主優待を実施しており、3月末の単元保有株主に対して
1,000円分のクオカードを進呈しておりますので、配当優待利回り
は約2.86%となります。

業績を確認していきます。
■2012年3月期 売上高 389億円、経常利益 42.6億円 EPS 66.2円 
■2013年3月期 売上高 388億円、経常利益 41.3億円 EPS 338円  
■2014年3月期 売上高 370億円、経常利益 33.0億円 EPS 76.1円
■2015年3月期 売上高 360億円、経常利益 21.9億円 EPS 31.3円
■2016年3月期 売上高 400億円、経常利益 32.0億円 EPS 32.1円 ce
□2015年9月中 売上高 185億円、経常利益 12.0億円 EPS ▲2円 ce

前2015年3月期の売上高は前期比2.6%減の360億円、経常利益は同33
%減の21.9億円となりました。主力の印刷事業で商業印刷・公共印刷が
消費増税の駆け込み需要の減少により減少したことに加え、四ツ木
斎場の建替による減価償却を行ったことで前年割れとなりました。
中間で一度減額修正をしていましたが、結局その数字も未達でした。

今2016年3月期については売上高は約1割増の400億円、経常利益は
約46%割増の32億円を見込んでいます。上述の四ツ木斎場の特損が
あるもののの、葬儀事業は比較的堅調に推移しており、シュリンクの
続く印刷事業もフレキソ印刷という新事業の伸びを予想しています。
また人材事業の求人情報に関しては採用難(当社的には好況)が継続
しているため、こちらは底固い推移が期待出来ると思われます。

また、前期の通期減額修正前の開示なので割引く必要はありますが
来2017年3月期に売上高500億円、営業利益50億円を数値目標とする
中期経営計画を出しております。本計画では実施施策の筆頭に事業
提携とM&Aの推進を掲げており、相応の有利子負債(216億円)が
残ってはいるものの、手元現金もまた137億円あるため、これを活か
した買収による外部成長シナリオを描いているものと思われます。

以上、投資判断についてはInlineでカバー開始します。
業績の下げ止まりがはっきり確認出来ないため、一旦様子見です。

当社は去る2006年に今はなきニッシン(NISグループ)を相手に約26億円
の第三者割り当て増資(@1,060円)をおこなって以降、当社株は長らく
低迷が続いており、気が付けば大株主にはエイチ・エス証券(第2位)&
澤田ホールディングス(第6位)が顔を出すようになっていました。

他にも学研ホールディングス(第4位)あたりもそこそこ当社株を持って
いるので、再編期待?とかで保有するのもありかもしれません。

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特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
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