
【7743】シード(東証JQ) 投資判断 Outperform継続
現在値 1,217円/100株 PER45.2 PBR1.24 3月配当株主優待
コンタクトレンズ業界の大手。眼鏡、眼内レンズも展開。
配当は3末の一括22.5円配のため配当利回は1.84%です。
シードは前期より株主優待制度を新設しておりまして、単元株以上保有
の3月末株主に対して10,000円分の自社製品等を進呈しておりますので、
配当優待利回りは約10.06%となります。
業績を確認していきます。
■2012年3月期 売上高 126億円、経常利益 2.9億円 EPS 24.3円
■2013年3月期 売上高 150億円、経常利益 7.6億円 EPS 125円
■2014年3月期 売上高 191億円、経常利益10.7億円 EPS 58.8円
■2015年3月期 売上高 187億円、経常利益 4.7億円 EPS 25.3円
■2016年3月期 売上高 210億円、経常利益 5.0億円 EPS 28.6円 ce
□2015年9月中 売上高 102億円、経常利益 1.3億円 EPS 4.7円 ce
前2015年3月期の売上高は前期比2%減の187億円、経常利益は同55%減
の4.7億円となりました。ひとつ前の14年3月期は消費税増税の駆け込み
の影響で大増勢となったものの、前期はその反動がモロに示現したため
第一四半期から通期の減額修正を余儀なくされたほか、その修正後の
計画すらも大きく下回る惨々たる落着となりました。
なお今2016年3月期の売上高は12%増の210億円、経常利益は5%増の
5億円を見込んでおります。そもそも今期は中期経営計画の最終年度
であり、営業利益ベースでは20億円を計画していたためこれを断念し、
かなり保守的な数字を出してきたこととなります。前期の減額修正時
に「足元では回復基調にある~」云々の説明があって結局はダメだった
ので、会社側もそれなりに懲りている印象を受けます。
ここ数年の資金調達と鴻巣新工場の建設により増産体制が整ったはず
ですが、思いのほか需要を喚起出来ていません。ワンデーやアイコフレ
は堅調に推移しているものの、従来型や2週間タイプが落ち込んでいる
ためこの辺の主力商品の回復具合は要監視かと思われます。
投資判断についてはOutperformでカバー継続します。
株主還元水準が高いこと、目先が底であることで下値限定的とみます。
こんな風に業績信頼度は低いものの、会社側は投資家との対話姿勢は
それなりにある模様で、個人投資家向けのIRフェアへ社長が参加したり
前期から株主優待制度を導入したり、配当性向が70%を超えるものの
22.5円配当を(予想)維持したりと、下支えを積極的に行っています。
DDS(コンタクトを通じた投薬)などの先進的な材料も秘めていること
からテーマ化する可能性があるのも魅力です。
*参考記事 2014-08-21 1,246円 投資判断Outperform格上げ
新設・コンタクト株主優待銘柄、シード(7743)が早くも下方修正。
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