
【9428】クロップス(東証1部) 投資判断Outperform格上
現在値 514円/100株 PER15.4 PBR 1.26 3月配当株主優待
東海地盤の携帯電話販売会社、人材派遣・ビルメンテが第2の柱。
配当金は3月一括4円配当のため、配当利回りは0.77%となります。
クロップスは株主優待制度を導入しており、3月末に100株以上を2年以上
保有する株主に対して、500円分のクオカードを進呈しておりますので、
配当優待利回を算出すると約1.75%となります。また500株以上を同期間
保有する株主には東海地区名産品5,000円相当も追加で進呈している
ため配当・クオカードまで合算した配当優待利回りは約2.91%となります。
業績を確認していきます。
■2012年3月期 売上高 219億円、経常利益 7.5億円 EPS 31.9円
■2013年3月期 売上高 241億円、経常利益 7.2億円 EPS 35.3円
■2014年3月期 売上高 267億円、経常利益 7.3億円 EPS 32.6円
■2015年3月期 売上高 270億円、経常利益 5.1億円 EPS 18.6円
■2016年3月期 売上高 333億円、経常利益 7.2億円 EPS 32.4円 ce
□2015年9月中間売上高 153億円、経常利益 1.9億円 EPS 5.4円 ce
前2015年3月期の売上高は前期比1.1%増の270億円、経常利益は同3割
減の5.1億円となり、売上高は過去最高で計画を上回ったものの、利益は
未達減益となりました。主力の携帯電話販売はドコモによるiPhone販売
解禁のあおりを受け、スマートフォン販売が軟調に推移して利益が圧迫
されました。一方でビルメンテナンスや居抜き店舗事業などに関しては
底堅く推移したため、トータルではそこそこの数字となりました。
今2016年3月期の売上高は23.3%増の333億円、経常利益は前々期水準を
奪回する7.2億円を予想しています。携帯販売事業はSIMフリー化などの
影響を引き続き受ける可能性はあるものの、年初にM&Aで取得した包装
資材卸事業の大明商事の売上40億円がオンされるため増収となります。
また、当社グループで伸びが著しいのが旧レインズインターナショナル
子会社の居抜店舗転貸のテンポイノベーションであり、部門売上高が
前々期の25億円から32億円に躍進しており、セグメント営業益も1億円
以上となりました。引き続き年間成長率も2桁を上回るものと見込まれる
ことから、携帯電話に替わる利益部門となることが期待出来ます。
以上、投資判断はOutperformに格上げしカバーを継続します。
携帯販売は斜陽ですが、ストック型のビルメンテと居抜店舗は魅力です。
さて今回分から優待内容が変更となった標題の株主優待カタログですが、
引き続き東海地区の名産品が選べるようになっており、岐阜を地盤とする
電算システムの優待と同様の「明宝ハム」や飛騨の「飲むヨーグルトなど」、
愛知の「鰻割烹 一慎の鰻まぶし」など豪華ラインナップとなっています。
優待獲得まで2年間の縛りが出来てしまいましたが、約25万円程度の投資
クオカードとこの5,000円のカタログはわりと豪華な方かと思います。
*参考記事 2014-08-02 546円 投資判断Inlineでカバー開始
名古屋特産品優待銘柄のクロップス(9428)のレビュー。
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