3Qで通期計画を超過、老舗物流不動産会社・シーアールイー(3458)。 | なちゅの市川綜合研究所

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【3458】シーアールイー(東証2部)投資判断 新規Outperform

現在値 3,460円/100株 PER16.0 PBR2.35 7月配当 株主優待なし

物流施設の賃貸管理、開発、アセットマネジメント。首都圏地盤。

配当金は7月に一括の10円配当のため、配当利回りは0.28%となります。
シーアールイーは株主優待制度を実施しておりません。

当社は4月に上場したばかりの直近IPOです。業績を確認します。
■2013年7月期 売上高 195億円、経常利益 6.4億円 EPS 79円  
■2014年7月期 売上高 220億円、経常利益 23.5億円 EPS 322円
■2015年7月期 売上高 249億円、経常利益 19.1億円 参考EPS 215円 四e
■2016年7月期 売上高 320億円、経常利益 29.0億円 参考EPS 323円 四e
□2015年4月3Q 売上高 199億円、経常利益 22.6億円 参考EPS 338円

当期から四半期決算を作成しているため前年同期との比較は無いものの
2015年7月3Qの売上高189億円・経常利益は22.6億円となり、通期進捗率
は売上高で80%、経常利益は120%となり既に超過ペースとなっています。
なおEPSに関しては約48億円を期末近くに公募増資をしている関係で、
上場時の株式数で洗替えした希薄考慮後の参考EPSを記載しています。

当期は「ロジスクエア八潮」を住商の物流ファンドに、「ロジスクエア日高」を
物流会社へ売却を済ませており、既に当期の業績は仕上がっていますが
昨年8月にAM会社としてそこそこ名の通ったストラテジックパートナーズを
子会社化していて、4Qに物件売却なくとも通期でフィー収入が少しずつオン
されることや、PM収入もあるため通期落着も多少増額されるかと思います。

来2016年7月期の推定売上高は約28%増の320億円、推定経常利益は約
51%増の29億円となっており、今期の落着が高くなると増益率は表記より
は減少してしまうものの、来期扱いの「ロジスクエア久喜」や「ロジスクエア
羽生」は今期扱いの物件の倍の規模となるため、好業績が期待出来ます。

以上、投資判断は新規Outperformでカバー開始します
業績の順調に仕上がりに比べ、公募価格近辺をうろつく時価は魅力です。

当社は元々は幸洋コーポレーション→コマーシャル・アール・イーという旧
上場企業を源流とする老舗会社です。幸洋コーポは業界では名の通った
会社でしたし、コマーシャルREは「ドッとあーる賃貸」で一世を風靡しました。

そんな当社も昔は業績不振に陥り、ケネディクスに資本参加してもらったり
しながらも、結局上場廃止になってしまっていましたが、今般は物流専門の
不動産会社として見事に蘇りを果たしました。当社はいまだに不動産業界で
はプレゼンスのある会社ですので、時価200億円というのは当社の知名度
だけとしても評価がかなり過少であるような印象を受けます。

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