
【3395】サンマルクホールディングス(東証1部)投資判断 新規Outperform
現在値 4,165円/100株 PER19.3 PBR2.35 3月配当優待 9月配当
直営「サンマルクカフェ」が収益源。「鎌倉パスタ」は育成中。好財務。
配当金は3月9月の年2回計58円で、配当利回りは1.39%となります。
サンマルクホールディングスは株主優待を実施しており、100株以上の
3月末株主に対して「サンマルクカフェ」や「サンマルク」「鎌倉パスタ」
などでの飲食が20%引きになる優待カードを発行しております。
業績を確認していきます。
■2012年3月期 売上高 447億円、経常利益 70億円 EPS 159.5円
■2013年3月期 売上高 487億円、経常利益 66億円 EPS 158.5円
■2014年3月期 売上高 543億円、経常利益 71億円 EPS 170.3円
■2015年3月期 売上高 608億円、経常利益 76億円 EPS 185.9円
■2016年3月期 売上高 669億円、経常利益 85億円 EPS 219.0円 ce
□2015年9月中 売上高 330億円、経常利益 42億円 EPS 106.4円 ce
前2015年3月期の売上高は前期比11.9%増の608億円、経常利益は同7.8
%増の76.5億円となりました。前期は直営・FCを含めて63店舗の純増と
なり期末813店となりましたが、出店数のわりに売上が伸びているので
既存店が好調と言えるかと思います。ただ原材料費や人件費の高騰を
埋めるまでには至らず、期初の利益計画比ではショートとなりました。
今2016年3月期の売上高は10%増の669億円、経常利益は11%増の85
億円を見込んでいます。前期・前々期と売上伸長のわりに利益は一桁
成長だったため、その反動が期待できるのと、今期も直営店舗だけで
80店の出店を予想しているため、トップライン成長も期待できます。
また主力の「サンマルクカフェ」「サンマルク」以外の「鎌倉パスタ」が
育ってきていることに加え、「神戸元町ドリア」や「倉式珈琲店」とい
った新ブランドについても一定の評価を確立しており、特に後述の
2業態は分社化により出店に加速度がかかることが予想されます。
以上、投資判断は新規Outperformでカバー開始します
株価水準切り上がるも、各業態で出店余地があるのは魅力です。
1割弱の成長率を確保しつつ、外食で20倍を切るPERも割安です。
配当については期初時点で58円予想となっていますが、当社は期中で
配当性向3割の基準に合わせて期末配当を増額する傾向にあるため、
予想EPSではじくと中間29円、期末36円の計65円までは期待でき、
四季報予想配当の「58~64円」の上限を上回る可能性があります。
当社は外食にも拘らず無借金で、100億円の現金を抱えています。
そのため一層の株主還元を行うことも十分できる他、他の外食企業を
買収してブランドを増やしたり、海外で無理目な高速出店を仕掛けて
先に陣取り出来るくらいの体力があります。次の一手が待たれます。
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*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。





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