少し前のエントリで述べました通り、私がひらまつを買っている理由は
「今期総還元性向が80%弱」ということが大きく、配当もそれなりに出るし
自社株買いもそれなりにやるし、勿論優待もあるし・・そんなレベルです。
ひらまつも業績は決して悪くはありませんが、ほかの銘柄より抜きん出た
成長力がある訳ではありません。もしこれがブームになったFPGならまだ
わかります。同じ期に何度も何度も増額修正する様子はひところの不動産
流動化バブル絶頂期の銘柄を見ているようであり、何をやっているのか
良くわからない特有の正体不明性も含めて、妖しい魅力があります。
ひらまつの基本的な立ち位置は所謂外食銘柄であり、外食銘柄と言えば
(言葉を選ばずに言えば)女性や子供が買うような銘柄です。機関投資家は
もちろん、腕に覚えのあるセミプロ系個人投資家などは敬遠する方も多い
ので、短期とみられる資金が集まった今回の相場は新鮮で驚いています。
私が妄想するに、やはり今回は株主還元うんぬんの話もあるのでしょうが
「ホテル」「インバウンド」「オンバランス(不動産)」のテーマが加わり、
そこに「サミット」という材料が投下されたたため火がついたと思われます。
特に「ホテル」や「インバウンド」に関しては既に手垢のつきまくった銘柄が
多いため、約2年間にわたりヨコヨコを続けてきたひらまつの出遅れ具合
が注目され、関連銘柄に括られてフォーカスされたのかもしれません。
もうひとつ思ったのは外食銘柄というだけで投資対象からはずしてきた
個人投資家さんもアークランドサービスやペッパー、最近ではクリエイト
レストランツHDといった、どちらかというと初心者が買う様なお食事券
銘柄の大暴騰を見るにつけ、何か思うところがあったのかもしれません。
ひらまつであれば優待も無料飯にありつけるお食事券でなく、必ず支払
が必要となる割引カードですのでちょっとはスマート?かもしれませんし、
高級レストランの株ですので、持っているだけで少しいい気分もします。
そんな訳で各種のテーマ性や優待割引カードなどが免罪符的に機能し、
これまで外食スルーを決め込んでいた向きが「ひらまつならまぁいいか」
といった考えで、これまで入ってこなかった新たな資金が流入している
のかもしれません。
以上、裏書レベルの妄想でした。
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