同業の三機サービスも上場、シンプロメンテ(6086)のレビュー。 | なちゅの市川綜合研究所

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【6086】シンプロメンテ(東証マザーズ)投資判断 Inline継続

現在値 894円/100株 PER16.6 PBR1.87 2月配当 株主優待なし

店舗メンテ専業。居酒屋、回転ずしなど外食チェーン向け主体。

配当金は2月の年1回15円で、配当利回りは約1.67%となります。
シンプロメンテは株主優待を実施しておりません。

業績を確認していきます。今期中間はce非公表です。
■2011年2月期 売上高 16.8億円、経常利益 0.05億円 EPS 14.0円
■2012年2月期 売上高 24.8億円、経常利益 0.7億円 EPS 28.6円 
■2013年2月期 売上高 28.7億円、経常利益 1.02億円 EPS 40.3円  
■2014年2月期 売上高 36.7億円、経常利益 1.78億円 EPS 73.5円
■2015年2月期 売上高 43.0億円、経常利益 1.05億円 EPS 40.9円
■2016年2月期 売上高 45.0億円、経常利益 1.59億円 EPS 54.0円 ce

2015年2月期の売上高は前期比17.2%増の43億円となりましたが、経常利益
は同41%減の1億円となり、増収減益となりました。大口新規顧客の緊急対応
案件の増加などで計画を上回る増収を確保したものの、人件費および外注
費の増加により原価率がアップしたため計画割れの大幅減益となりました。

今2016年2月期については売上高で5.7%増の45.5億円、経常利益は51%増の
1.6億円と反転増を見込んでおります。前期末時点の顧客網は25000店舗まで
拡大し、メンテキーパーも人員確保を先行させてきた結果2700人程度まで
拡大しておりますので、引き続き上場による知名度向上をテコに顧客基盤を
広げて回収していく様な形となっています。具体的な利益向上は修理・修繕
に留まらず、利幅の大きな機器入れ替え提案等に注力していくようです。

なお前期は期末で下方修正がありましたが、配当実績は上方修正しており、
前々期の記念配当5円をそのまま復元し、15円普通配当が継続されました。
今期は期初から15円普通配当の継続を予想しております(配当性向27.7%)。

以上、投資判断はInlineとしてカバー継続します。
割安感が出てきましたが、2期連続で計画割れしており業績信頼度注意です。

当社側はこれまで「目立った競合なし」として説明してきましたが、標題記載の
とおりパナソニックと親密な三機サービスが上場してきたことで、説明会資料
にも競合の状況を記載するようになりました。

三機サービスも毎年売上高で1割程度の成長を目論んでいるようであり、同社は
パナの空調定期メンテという利益率の高い「本当の意味でのストック型の事業」
があるので、それを原資に当社ドメインに本格参入してこられると脅威です。
当社の場合顧客基盤こそストック型ですが労働集約に近く、人件費増加などは
直接的に利幅を圧迫するので注意が必要です。転嫁するにしても、主要顧客で
ある外食産業のメニュー値上げなどが進まないと中々難しいかもしれません。

*参考記事 2014-04-12 1,234円 投資判断Inlineでカバー開始
初配当が決定、シンプロメンテ(6086)の本決算レビュー。

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特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。
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