
【9846】天満屋ストア(東証2部)投資判断 新規Inline
現在値 982円/100株 PER15.1 PBR0.67 2月配当優待 8月配当優待
老舗百貨店天満屋グループのスーパー。岡山、広島、香川に展開。
配当金は2月8月の年2回、2.5円ずつの計5円のため配当利回りは0.51%です。
天満屋ストアは株主優待制度を実施しており、単元保有する株主に対して
2,000円分の買物割引券または1,000円分のVISAギフトカードを年2回進呈
しておりますので、優待利回りは2.54~4.58%となります。
業績を確認していきます。
■2012年2月期 売上高 805億円、経常利益 20.1億円、EPS 28.3円
■2013年2月期 売上高 800億円、経常利益 17.8億円、EPS 50.4円
■2014年2月期 売上高 780億円、経常利益 15.2億円、EPS 13.9円
■2015年2月期 売上高 740億円、経常利益 18.6億円、EPS 32.9円
■2016年2月期 売上高 732億円、経常利益 20.0億円、EPS 64.9円 ce
□2015年8月期 売上高 363億円、経常利益 9.2億円、EPS 34.6円 ce
2015年2月期の売上高は前期比5.1%減の740億円となり、経常利益は同
22.7%増の18.6億円となりました。天候不順や消費増税の反動が長引き
減収継続となったものの、利益面は店舗改装効果の発現やセブン&アイ
のPB商品導入などにより改善しました。期中で2度業績修正をしたものの
終わってみればほぼ期初計画線での落着となりました。
今2016年2月期は、売上高こそ微減となる732億円を見込んでいるものの、
経常利益は7%増の20億円を予想しており、利益率はさらに改善します。
前期から開始した移動スーパー事業が好調に推移しているほか、セブン
銀行ATM設置といったセブン傘下のメリットをフルに享受しています。
また旗艦の総社店にはニトリをテナントとして誘致するなどしており、旧
百貨店系のプライドを捨てて集客に注力している意気込みを感じます。
以上、投資判断についてはInlineでカバー開始します。
セブン傘下入りという判断自体は間違っていないと思いますが、岡山界隈に
はハローズや大黒天物産という非常に強力なライバルがいるほかマルナカ
を傘下に納めたイオンは大型旗艦店である「イオンモール岡山」の開業により
攻める手を緩めておらず、当社は孤高の負け組といったポジションです。
そのためセブンによる約2割程度の出資では中途半端であることは否めず
当社の復活にはもう一歩踏み込んだ資本政策が必要かと思われます。
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*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。





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