決算開示シーズンですので、いつもの様にマルバツ三角で評価します。
タイトルの日付は5月14日になっておりますが、実際は5月13日分です。
また時間があれば続きも書きたいと思います。
①フィンテックグローバル(8789) 2Q 下方修正 ×
売上高は前年同期比で4割近く伸びたものの、経常利益は前期8.4億円から
の赤転。前期の投資回収案剥落や岡山建設の連結除外あるも、想定超える
経費増きつい。通期の利益計画は据え置いたものの進捗悪く下方含み。
お替りの新株予約権25億円が消化未了の中で打撃。ムーミンも未知数。
②こころネット(6060) 本決算 中計ロリング △
前期決算は数日前に上方修正済みのため織り込み済。注目の今期予想は
売上高7%増の売上高123億円、経常利益は12.7%増の7.8億円と反転予想。
配当性向は20%水準で据え置き、株主優待リリースなし。今期を最終年度
とする中計は現実的な数値まで減額、東証一部目標の旗は降ろさず。
③ニッピ(7932) 本決算 △
売上高も経常利益も微増で落着。ゼラチン・コラーゲンが円安や原材料高
によるコスト増で苦しむも、ポンテポルタ千住などの不動産事業で下支え。
ips細胞培養絡みで定性材料あるも数字寄与は限定的。今期は大型増資で
建設したコラーゲン工場増強などあるも、前期同様微増に留まる見通し。
④イグニス(3689) 2Q 下方修正 自社株買い ××
売上高は前年同期比35%減の5億円、経常利益は▲2.7億円の赤字に転落。
通期の数字も減額しており、売上高段階から予想比半減の17億円となり
前期実績の20億円すら割り込む状況。無料ネイティブアプリの短命化の
影響や、無料コミック事業が｢めちゃコミック｣など無料アプリの影響により
絶望的に伸びなかったのが主な要因。理解に苦しむ自社株買いも発表。
⑤ハピネット(7552) 本決算 増配 △
売上高は5%増ながら、経常利益は前々期に続いて年率3割増となり50億円
の大台を突破。この決算までは｢妖怪ウオッチ｣の好影響を全部刈り込む。
今期はさすがに反動減を見込み、売上段階から8%減の2,000億円を計画。
配当は前期28.5円→30円(予、に増配するも配当性向は22%と物足りぬ。
⑥寿スピリッツ(2222) 本決算 △
前期決算は期中で既に修正済、売上高は222億円と前々期並みで着地。
主力のケイシイシイ(ルタオ)や寿製菓が振るわず、人件費も軒並み増加
したことから、経常利益も2桁の減益となりました。今期は反転増予想も
インバウンド需要の取込なども未だ十分ではない印象で達成は不透明。
配当も性向30%水準の年間40円配の維持を予定。
⑦デジタルガレージ(4819) 3Q △
既に1月にカカクコム株式売却益などで通期の上方修正をしているため、
今回は据え置きとなるも、3Q時点の各種利益は前年同期比7割～8割増で
推移しているため、増額後の通期予想も十分に走破圏。マーケティング
やペイメント、インキュベーションとそれぞれの事業が2桁の利益成長
を果たしており、死角なしの状況。今期は配当5倍増もなお余力残す。
⑧HMT(6090) 本決算 △
売上高は2桁増の6.8億円を確保するも、営業利益から1億円の赤字転落。
メタボローム解析は官公需・学校需要などで期末伸びるも及ばずに計画
割れ。今期は売上三割増の9億円も人材投資などで利益は均衡圏止まり。
大うつ病のバイオマーカーキットの開発は結局間に合わず終いか？
⑨翻訳センター(2483) 本決算 増配 中計 △
売上高5%増の91億円に留まるも、経常利益は4割増の5億円と前期の未達
減益からある程度巻き返す。医薬・化学・自動車向けなど翻訳伸びる。
今期も売上高で3%、利益が一割弱程度伸びる見通し。新中計では3年後
に営業利益50%増の7.5億円目指す。営業利益率8%、ROE10%目標も明示。
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*本記事の内容記述は、一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
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