京都生まれの売買仲介FC、ハウスドゥ(3457)のレビュー。 | なちゅの市川綜合研究所

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【3457】ハウスドゥ(東証マザーズ)投資判断 新規Outperform

現在値 4,805円/100株 PER15.5 PBR4.18 6月無配 株主優待なし

不動産事業(売買/賃貸)およびFC事業、住宅流通事業(売買仲介事業)

ハウスドゥは今年3月に上場したばかりの直近IPOです。配当金の支払い
実績はなく、株主優待制度も導入しておりません。

業績から確認していきます。
■2012年6月期 売上高 30億円、経常利益▲0.3億円 EPS▲127円 
■2013年6月期 売上高 66億円、経常利益 1.1億円 EPS 501円
■2014年6月期 売上高 133億円、経常利益 2.0億円 EPS 226円
■2015年6月期 売上高 142億円、経常利益 4.1億円 EPS 364円 ce
□2014年3月3Q 売上高 110億円、経常利益 4.0億円 EPS 424円
(*本年3月上場につきEPS期中平均株式計算は別途ご留意ください)

2015年3月の第三四半期の売上高は前年同期比7.0%増の110億円、経常
利益は同2倍の4億円となりました。3月上場時に開示した6月通期予想と
の比較では、売上高進捗率で77%・経常利益進捗率に至っては100%水準
を確保しているため、3ヶ月を残して既に増額含みの数字となっています。

前期に269店だった総店舗数も3Q終了時点で288店とわずか9ヶ月で20店
も増やしており、ほぼFC中心の展開ながらも今期末の300店達成が完全
に射程に入っております。また真の成長ドライバーである不動産売買に
関しても、前期末のたな卸資産残高25億円を3Q終了時点で44億円まで
積み上げており、当面の売り物の手当てが済んでいる状況です。

またこのたな卸し資産残高の中にはスター・マイカ風オーナーチェンジで
ある「ハウス・リースバック」案件が既に10億円ほど含まれており、会社側
の本事業への入れ込み具合が感じられるものとなっています。

以上、投資判断は新規でOutperformでカバーを開始します。

当社は長期ビジョンで「国内1千店、アジア4万店」という壮大な出店計画
を描いていますが、10万円という破格のFCロイヤリティが継続される限り
少なくとも国内1千店は十分に達成可能かと思われます。現時点では売買
への依存率が高いものの、このFCロイヤリティと「ハウス・リースバック」は
ストック型収入のため、今後は収益安定化していくことが期待されます。

なお当社株のロックアップ期間は上場後180日ですが、本人・親族絡みの
持分ばかりなのでいまさら簡単には売って来ないと思われますし、VCも
0.66%しかないので今後の売り需要も限定的な印象です。逆に売るので
あれば何らかの株主還元策が発動される可能性も高くなるかと思います。

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