決算開示シーズンですので、いつもの様にマルバツ三角で評価します。
タイトルの日付は5月9日になっておりますが、実際は5月8日分の2回目と
なります。また時間があれば続きも書きたいと思います。
①SFPダイニング(3198) 2Q △
売上高、営業利益ともに前年同期比で45%近い伸びで計画上回るペース。
既存店売上高も100%超、磯丸水産の出店進捗も通期の7割弱となっており
出店費用が嵩んだ割に通期の営業利益成長率である44%をクリアしたのは
大きく、下期から新店の回収進めば上ブレさえも期待出来る状況。
②シグマクシス(6088) 本決算 下方修正 △
前期は売上高こそ周辺ハード販売で計画を若干上回ったものの、成功報酬
案件の期ズレ・減額や海外子会社の投資などで利益は赤転となりました。
前々期も2度減額修正をして、今回も落着減額のため業績信頼度低いです。
今期の売上高は5%増の86億円、経常利益は黒転4.5億円を見込むとともに
通期12円配は据え置かれることとなりました。ESOP導入で株価下支えか?
③ウォーターダイレクト(2588) 下方修正 ×
売上高こそ計画線を確保し、前年から13億円積上げ100億円の大台を確保
したものの、販促費用の増加により営業利益は4.5億円→1.6億円と約1/3
まで減額されました。コストをかけてもとりあえず計画通りの嵩を取りに
いく積極性だけは評価したいと思います。さすがはピカツーです。
④三光マーケティングフーズ(2762) 3Q △
売上高は前年同期比27%減の109億円、経常利益は黒転の6百万円となり、
ほぼ通期計画線での進捗となっています。「東京チカラめし」の撤退一巡で
売上高こそ大幅減となっていますが、「アカマル屋」や「大衆酒場よろづ」、
「焼肉万里」などの新業態開発が出来ており、雌伏期抜け接近か。
⑤THE グローバル社(3271) 3Q △
売上高は前年同期比▲5.6%減の206億円、経常利益は同44.7%増の7.5億円
となりました。通期進捗率で見るといま一つですが、今期は通期で減益
を予想しておりながら増益で通過してますので、引渡都合と思われます。
マンション分譲は「青葉台」や「センター北」などが順調にハケて利幅を確保
したものの、二本柱の戸建分譲は同じ売上でも利益は赤字など課題残る。
⑥青山商事(8219) 本決算 増配 ○
売上高は微減の2217億円、営業利益は▲15%減の190億円となりましたが、
消費増税の反動を考慮すれば及第点。今期は売上高・営業利益ともに7-8%
程度の伸びを計画し、中計期間中の総還元性向は130%、配当性向は70%と
なるため今期配当は155円となる見込(配当性向72.8%)、最低100円配)
⑦ナック(9788) 本決算 増配 △
売上高は▲7%減の854億円、経常利益は▲68%減の14.8億円で計画未達。
期中に2度の減額修正と減配があったものの、それを更に下回る数字で着地
しています。住宅・クリクラ・ダスキンともに全て増税後の個人消費低迷
の影響をモロに受けています。今期は反転予想も、主力の住宅事業の受注
残件数が1,000件近く減少しているため、本格回復には要時間と思われる。
そんな状況でも何故か増配予定(38円→39円)で、会社側は楽観視か。
⑧AOKIホールディングス(8214) 本決算 増配 自社株 △
売上高は微増の1838億円を確保、経常利益も▲9.4%減の189億円と同業の
青山商事に比べて紳士服から多角化している分かなり踏み留まった印象。
しかし、注目の株主還元については36円→40円と4円の増配にとどまり、
同時に発表した自社株買いも1.3%程度のため青山商事よりかなり見劣り
する印象。今期は売上高・利益ともに5%程度の微増を予想。
⑨日本管財(9728) 本決算 増配 ○
売上高は2.3%増の873億円、経常利益は8.2%増の60億円と順調な落着。
今期は売上・利益とも微増の見込み。また、前期の期末配当を22円→28円
に6円増配し、通期50円配に修正。今期も50円配が維持される見込みも、
配当性向はなお20.8%に過ぎないため、還元余地は依然大きい状況。
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*本記事の内容記述は、一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的とはしておりません。




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