決算開示シーズンですので、いつもの様にマルバツ三角で評価します。
また時間があれば続きも書きたいと思います。
①アーキテクツスタジオジャパン(6085) 下方 ×
消費増税後の受注低迷とイベント回数の減少、ただでさえ業績が偏重
する4Qの期ズレなど良いところがひとつもなく落着減額となりました。
こうなってくると増税前の業績のピークに上場の照準を合わせてきた
当社の資本政策をほめるしかないという状況に。
②インフォコム(4348) 本決算 増配 △
売上は4期初連続で過去最高となったものの、計画未達となりました。
syscom社の譲渡と病院向けが伸び悩み、めちゃコミックは堅調でした。
今期はソシャゲ撤退あるもも売上高27%増と高い伸びを計画、GRANDIT
の計画は保守的も、高い宣伝広告費やその他事業投資をこなして増益
となる見込み。18.5円→20円に増配、EPS95円予想でなお増配余地あり。
③エリアリンク(8914) 1Q 上方 ○
前期販売用不動産売却の剥落で通期は大幅な減収減益を見込んでおり
ましたが、1Q時点の経常利益は前年同期比3割増の7.6億円と大幅増と
なり、早くも通期業績を増額してきました。弘前のベストウエスタンホテル
をフォートレスに売却したのが効いたと思われますので、このペースで
2Q以降も数字が積み上げる訳ではないので注意。
④たけびし(7510) 本決算 増配 △
売上高700億円を割り込む減収減益決算で、計画比未達。病院向放射線
治療装置や情報通信が大きく減少。ただ配当に関しては東証一部上場
記念配もあり18.5円→23円に大幅増配、今期も26円まで更に上乗せ。
肝心の今期業績は前期未達だった当初計画線の数字で横ばいを予想。
⑤アークランドサービス(3085) 1Q △
売上高は前年同期比18.5%増の49億円と大幅増も、経常利益は同微増と
なりほぼ会社側ガイダンスの通りの順調な進捗。今期の出店数は65店を
計画しているものの、1Q時点では純増6店舗に留まっており、それでこの
進捗をマークしているため順調具合は際立っています。
⑥ノバレーゼ(2128) 1Q △
前年同期比で減収減益で、営業利益は4億円近い赤字に転落。通期どころ
か上半期2億円の営業利益の確保も赤信号。ただ当四半期に千葉の大型
新規施設を開業させているためその準備費用が嵩んでいることや、受注
組数残に関しては2,400組と前年同期比で1割近く増加していることから、
少なくとも中間決算を見るまで判断を留保したい。
⑦NTTデータイントラマート(3850) 本決算 復配 △
売上高こそ前期並みの44億円を確保したものの、経常利益は1.1億円と
3割以上の大幅減。上期の大型SI案件の失注と金融案件期ズレ等が響
き計画比未達で落着。今期に関してはメイン商品の「intra-mart」の復調
傾向や金融向けクラウドの増加を見込み、経常利益は3倍の3.5億円を
予想。前期無配だった配当も6円に復配予定、配当性向15%で増配余地。
⑧東京一番フーズ(3067) 2Q 初配 ○
売上高・経常利益ともに前年同期比6%増と堅調、今期も繁忙期である
上期で必要な数字を仕上げきった印象。夏場を計画どおりのマイナス
で乗り切れるかどうかがポイントであるものの、会社側はこの時点で
5円の初配を発表しており業績に自信。外販も2億円と2.5倍へ急拡大。
⑨キムラユニティー(9368) 本決算 増配 △
売上高は中古車販売子会社の寄与で前期比2桁増の457億円となった
ものの、新規事業立ち上げなどで利益面は小幅減となりました。今期は
主要顧客であるトヨタ向けが伸びるほか、前期に設備投資を強化した
北米子会社の受注拡大を見込み、営業利益は3割増の20億円を計画。
名証上場20周年記念で増配した2円を普通配に切り替え、27円配継続。
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*本記事の内容記述は、一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的とはしておりません。




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