
【3695】GMOリサーチ(東証マザーズ)投資判断 新規Outperform
現在値 2,415円/100株 PER21.6 PBR3.6 12月配当 株主優待なし
GMOグループのネット調査会社。調査会社向けのシステム提供に特徴。
配当は12月期末一本配38円で、配当利回りは1.57%となります。
GMOリサーチは株主優待制度を実施しておりません。
業績を確認します。なお会社側では中間予想を開示していません。
■2012年12月期 売上高 15.2億円、経常利益 1.1億円 EPS 132円
■2013年12月期 売上高 19.3億円、経常利益 1.4億円 EPS 67.2円
■2014年12月期 売上高 23.4億円、経常利益 2.3億円 EPS 91.3円
■2015年12月期 売上高 28.6億円、経常利益 3.0億円 EPS 107円 ce
□2015年6月中間 売上高 13.0億円、経常利益 1.1億円 EPS 36.9円 四e
前2014年12月期の売上高は前年同期比21%増の23.4億円、経常利益は同
55.2%増の2.3億円となりました。当社は昨年10月のIPOですので、上場時
に開示された前期の落着予想は2ヶ月ちょっとの予想期間でしたが売上高
は2億円ほど見込みを下回ってしまいました。ただし経常利益に関しては
予想通りで落着しており、この辺の辻褄具合はさすがGMOという感じです。
注目の今2015年12月期も好伸する見込みで、売上高は22.2%増の28.6億円、
経常利益は29.7%増の3.0億円を見込んでおります。今期もこの幅で成長が
維持された場合は、4期連続で売上高と利益が2割成長することになるので
より高いバリュエーションでの評価が可能となります。
配当に関しても前期36.54円配当から今期38円と約1.5円の増配を予定して
おり、配当性向は35%となっておりますが、上場前は配当性向40-50%水準
でじゃんじゃん配当していた時期もあったので上ブレ可能性もあります。
当社は自社のリサーチツールである「GMO Markert Observer」の業界標準化
を目指しており、基本的には本ツールを活かした完全受託型のフルリサーチ
から、サポートやツール提供までの限定サービスまで様々なリサーチニーズ
に対応できる体制となっておいます。
また調査対象となるクラウドパネルの数も昨年8月時点で内外合計1080万人
だった登録者数だったにもかかわらず、12月には1380万人と飛躍的な勢い
で伸びています。勿論、クライアント数が増えないと利益に繋がりませんが
規模的にはアジア最大級となるところまで来ているため、リサーチ業界で
中長期的な優位性を確保することが期待出来る状況です。
以上、投資判断は新規Outperformでカバー開始します。
当社の上場時の公募価格は2100円で、初値は2.3倍の4900円を付けたも
のの現在の株価水準はほぼ公募価格に近いところにまで接近しています。
VCの安田企業投資が公開前ベースで1割の株を握っていて、1.5倍解除で
ロックアップはとっくに切れているものの、10月22日時点で3.25%まで保有
割合を減らしているので、売り切っていれば需給に一巡感があります。
また株価カタリストとしては他のGMOグループ同様に株主優待制度を導入
する可能性もありますが、既に他のグループ会社の優待を受けている向き
がそれだけを理由に当社株を買うかというとやや微妙なところです。
*GMOの優待をお持ちでGMOクリック証券の口座がない方はぜひ開設を!!

*本記事の内容記述は、一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的とはしておりません。




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