自分で投資の難易度を上げてしまうケースについて/投資戦略アウトルック(2015.03.20) | なちゅの市川綜合研究所

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■自分で投資の難易度を上げてしまうケースについて

局地的に「パクリ投資」が話題になっているようです。

誰かに影響を受けて得した人も損した人も、単なるラッキーか自業自得
だと思いますので正直どっちでも良いのですが、どちらかというと推奨主
の方がその推奨銘柄に縛られてしまうことの方が大変かと思います。

推奨している手前、抜け駆け売りしたりすれば何か裏切っているみたい
な背徳感もありますし、かといって売ったことを公表してその後爆上げ
なんてしようものなら握力の弱さを露呈しているみたいで格好悪いです。
高いところで売ってそのことを公表し、その後きちんと値下がりしないと
「対外的」には正解とならないので難しいところです。

特に当初想定していなかった株価推移となった場合、自分の中である種
の一貫性の様なものを保つために、責任を持ってホールドないしナンピン
(レバレッジの引き上げを含む)を半ば意地でやってしまう様なケースさえ
あるのではと思います。自ら難易度を上げてしまったパターンです。


似たような切り口で言いますと、個人投資家パフォーマンスランキングも
同じかもしれません。同ランキングの存在自体は別にあっても良いと思い
ますし、かく言う私も上から下までしっかり読ませていただいてますが(笑)、
上位ランカーの方が中毒になってしまい、いつの間にか他人様より高い
パフォーマンスを上げることが目的にすり替わってしまうこともあるよう
に思います。少なくとも私だったら、すり替える自信があります(笑)

そもそも個人投資家というのは、機関投資家と異なり短期的なスパンで
結果を求められないことが最大のメリットだと思うのですが、ランカーの
方は週間ベースないし月間ベースで投資成績を競っておられる訳で、
そんなチャレンジングな道を選ぶ方には個人的に敬意を表します。
(勿論、パフォーマンスは少しでも高いに越したことはありません)

ただ最近はどこかで見たような投資家さんが、
どこかで見たようなバラ色の中計を根拠に、
どこかで見たような年率30%の成長株を、
レバレッジをかけてパフォーマンスを競っているのは、
10年前にも見た既視感のある光景で少し気になります。

当時は私もその輪の中にいたのでよくわかりますが、その輪の中にいたと
気付いたのは、ずっと後になってからです。それに気付いた時には最盛期
の総資産の桁数からちょうど一桁削られて最盛期の10分の1の資産になっ
ていました。ずいぶん高い授業料を払ったものだと思います。




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