
【2764】ひらまつ(東証1部)投資判断 Inline継続
現在値 636円/100株 PER12.0 PBR4.29 3月配当優待 9月配当優待
創業者の平松氏が経営者とシェフ兼任、高級フランス料理店など展開。
配当金は3月9月の年2回合計15.6円のため、配当利回りは2.45%となります。
ひらまつは株主優待制度を導入しておりまして、3月末9月末現在の単元
以上保有の株主に対して、飲食10%割引カードを進呈しております。
5単元以上保有の場合は、割引率が拡大して20%となります。
業績を確認していきます。
■2011年9月期 売上高 105億円、経常利益 16.2億円 EPS 18.3円
■2012年9月期 売上高 110億円、経常利益 19.1億円 EPS 24.6円
■2013年9月期 売上高 114億円、経常利益 28.8億円 EPS 43.1円
■2014年3月期 売上高 56億円、経常利益 14.2億円 EPS 23.3円 変則
■2015年3月期 売上高 121億円、経常利益 32.6億円 EPS 51.9円 ce
□2014年12月3Q 売上高 89億円、経常利益 22.8億円 EPS 37.1円
2015年3月期は3Qまで決算が締まっており、売上高の進捗率は73%水準となる
89億円、経常利益は同69%となる22.8億円とやや未達ペースとなっています。
原因は悪天候の影響や消費増税、選挙の実施による接待需要の減少などが
響いたものと思われますが、11月は過去最高の売上を記録したこともあり、
会社側は通期の予想を据え置いています。なお前期は6ヶ月変則決算であり、
今期から12ヶ月決算復帰となるため前年同期との比較は行っていません。
今期は悲願であった大阪進出2号店目となる「リストランテ ル ミディひらまつ」
を梅田ハービスのブルガリ跡地に路面店で出店したほか、札幌市の新施設
である赤レンガテラスにも「イル・チェントロ ひらまつ」を出店しました。
また、足元では京都の老舗料亭の土地建物を16億円で買収するなどまさか
の日本料理への参入を果たしており、業容の拡大に余念がありません。
以上、投資判断はInlineでカバー継続いたします。
今期の業績達成に不透明感があるため、一旦様子見としたいと思います。
当社と言えば増配と相応の株数の自社株買いをあわせ技で繰り出してくる
株主還元意欲の高い会社であり、こと今期については最低配当額15.6円と
いう具体的な数字を出してくるほどの意欲的な姿勢を見せています。また
通期実績EPSが、予想EPSの30%であるこの15.6円を超過した場合について
は更に配当額を上積みすることとしています。
ただ惜しむらくは自社株買いを行っても相手先が平松氏ばかりだったり、
折角買い入れた自社株をすぐに市場で売り出したりと、還元姿勢にブレ
があることが残念と言えば残念なところです。
*参考記事 2014-08-16 665円 投資判断 新規Inline
ひらまつ(2764)から株主優待カードが到着&1Q決算。
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*本記事の内容記述は、一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的とはしておりません。




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