決算開示シーズンですので、いつもの様にマルバツ三角で評価します。
ひとまずこれでお仕舞いにする予定ですが、前半に比べると後半以降に
開示する会社は微妙決算が多いような気がします・・。
①ジェネレーションパス(3195) 本決算 決算期変更 ×
9月に上場したばかりのIPOながら、僅か3ヶ月先の通期業績予想を外して
減額修正して着地。売上高は前期比2割増の44億円を確保するも、各段階
利益は辛うじて増益といった具合。今期は売上の季節偏重是正を目的に
10ヶ月変則決算も増益幅は期待はずれ。日本信販出身の社長は直近で
株券を有償譲渡するなどしており、にわかに漂う上場ゴール感。
②ペッパーフードサービス(3053) 本決算 △
売上高は前期比54%増の88億円、経常利益は同2.7倍の5.7億円と大躍進。
マイルストーンCMへの割当増資など考慮しても高評価な決算だが、注目
の今期予想が売上高152億円・経常利益7.4億円程度に留まり、事前観測
や四季報予想に届いていないため、期待値が高かった分ネガティブか。
謎の復配記念配当10円も剥落し、期末10円配予想も中間配可能性残す。
③三光マーケティングフーズ(2762) 2Q 減額修正 △
主力の居酒屋事業が昨対プラス転換で底打ち機運高まるも、売上高は
計画未達。原価増や閉店による減損効いて通期利益も僅かに減額修正。
ただこれまでの当社の状況からは一変した様な印象もあり、財務的にも
この辺で持ちこたえられるなら、有配のまま乗り切れる可能性高い。
④片倉工業(3001)本決算 減額修正 ×
売上高は期初予想をやや下回る水準で着地。消防自動車の期ズレと医薬
品事業の不振が原因で、営業利益については前期比7割減・計画比半減の
4億円と大減額。今期は前期の期初予想値の奪回がせいぜいというところ。
京橋の東京スクエアガーデン通期寄与も、繊維や医薬などの主力が微妙
な状況が継続。不動産が全ての穴埋めをするサッポロビール状態。
⑤エリアリンク(8914) 本決算 ×
前期は期中上方修正で売上高・利益ともに前年同期比4割近い大増勢も
今期は一転して販売用不動産枯渇で売上高3割減、利益半減で逆戻り。
前期は後出し増配(2.8円→3.6円)も、特別配当意味合い強く全て剥落。
他方、無借金経営志向で自己資本比率急改善し、現金ジャブジャブ。
弘前大型ホテルイグジット観測記事あり、会社側今期予想は保守的。
⑥サンセイランディック(3277) 本決算 増配 △
上のAL社同様、前期は期中増額修正し、売上高段階から前期比1割増、
営業利益も同3割増の12億円を確保。注目の今期は売上・利益ともに
数%程度の成長を見込んでいるものの、12月の7.9億円のエクイティに
よる希薄化が全部効いてEPSは反落。棚卸資産は前期比10億円減って
おり、仕入進んでいない公算。配当は6円→10円、公募の金で増配。
⑦フジオフードシステム(2752) 本決算 △
前期も売上高から2桁増で300億円突破、経常利益も前々期に続いての
20%増をキープして高成長路線が継続。前期出店54店舗は殆ど直営の
ため、今後のFC化による収入にも期待。ただ今期については売上高
こそ続伸するものの、利益は一転して横ばいを予想。主力の定食屋
中心も、海外事業とスペシャリティコーヒーの伸び次第で上ブレも。
⑧アライドアーキテクツ(6081) 本決算 ×
前期はFacebookの規約変更の影響をモニプラ事業がモロに食らって、
期初予想から大幅減額修正。今期はSNSデータ活用の新サービスや
海外事業への先行投資を2億円程度行うため、利益は更に半減へ。
ただ売上は約3割増の29億円を見込む。事業構造の大転換に期待。
⑨ラックランド(9612) 本決算 増配 △
前期も前々期に引き続いて、売上・利益ともに2桁増となり、期初
予想比でも上ブレして着地。メイン顧客の小売・外食の内装等施工
が伸びる。他施設も消費税増税や値上げ対策のための改装案件が
増加し、ほぼ全てのセグメントで増収を達成。今期についても2桁の
伸びを計画、期末15円配に加え中間に5円上場周年記念配を予定。
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*本記事の内容記述は、一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的とはしておりません。




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