円安直撃で遡及減配、ダンロップスポーツ(7825)から株主優待案内がきました。 | なちゅの市川綜合研究所

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【7825】ダンロップスポーツ(東証1部) 投資判断 新規Inline

現在値 1,348円/100株 PER39.0 PBR1.08 6月配当 12月配当優待

住友ゴム工業系。ゴルフクラブ製造・販売で国内首位。『ゼクシオ』が有名。
配当未定のため、前期並みの30円とすると配当利回りは2.22%となります。

ダンロップスポーツは株主優待を導入しており、100株保有の12月末株主
に対して、1,000円相当のクオカードや特製ゴルフボールやテニスボール
から選べる優待を進呈しております。なお、クオカードを選択した場合の
配当優待利回りは約2.96%となります。

業績を確認をしていきます。
■2011年12月期 売上高 586億円 経常利益 25億円 EPS 65.9円
■2012年12月期 売上高 617億円 経常利益 42億円 EPS 56.4円 
■2013年12月期 売上高 665億円 経常利益 31億円 EPS 50.1円  
■2014年12月期 売上高 708億円 経常利益 30億円 EPS 37.2円
■2015年12月期 売上高 790億円 経常利益 25億円 EPS 24.1円 ce
□2015年6月中 売上高 385億円 経常利益 2億円 EPS▲24.1円 ce

前2014年12月期は予想売上高675億円に対して、708億円と上振れ
して増収を確保したものの、円安による原価高の影響を受けたため
経常利益は予想比で5億円近くも減額された30億円程度にとどまり、
一転して減益決算を余儀なくされました。

そのため配当権利落ちが済んでいる昨年12月末の配当についても、
20円→10円配に半減されてしまいました。おそらく上述の未達決算で
EPSが37円台になってしまったため、このまま年40円を出すとタコ配
になってしまうことから、それを避けたものと思われます。親会社が
住友ゴムで、財務的にキツくなる訳でもないので減配は意外です。

注目の今期は海外その他地域を除く日本・北米・欧州・アジアの各地
で全て増収を計画しており、売上高は過去最高の790億円を計画して
おりますが、まだまだ国内売上が中心のため円安効果は限定的で、
逆にドル円想定レートが105円から120円になることによる原価増が9億
円もあるため、経常利益は25億円と5億円の減益を見込んでおります。

以上、投資判断は新規でInlineといたします。
ここ数年来緩やかな売上成長が継続しているものの、円安デメリット
銘柄ですので、中期的に利益の停滞が予想されます。

当社は足元では収益源の多角化を進めており、昨年10月にキッツ、
12月にサッポロの不動産子会社より相次いでフィットネスクラブの
株式を取得しております。特に前者のキッツは買収費用に42億円も
投じたものの、売上で55億円・経常利益で3億円がオンされますので
安くはないもののまずまずの買い物だったかと思われます。

今後は自前のフィットネスクラブでテニススクール、ゴルフスクール
事業を成長させていくとともに、フィットネスとのシナジー効果を目論
んでいると思われます。物品販売も伸びにも期待したいところです。

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