3末よりカタログギフト優待を開始、新晃工業(6458)のレビュー。 | なちゅの市川綜合研究所

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【6458】新晃工業(東証1部) 投資判断 新規Inline

現在値 1,364円/100株 PER12.7 PBR1.41 3月配当優待 9月配当

セントラル空調機器シェア4割。業務用空調機の中堅。中国やタイ進出。

配当は3月9月の年2回合計20円のため、配当利回は1.46%となります。
新晃工業はこの度株主優待を導入しまして、3月末の100株以上の株主
に対して3,000円相当のカタログギフトを進呈することとなりましたので、
配当優待利回りは3.66%となります。

業績を確認していきます。
■2012年3月期 売上高 305億円、経常利益 33.0億円 EPS 95.5円
■2013年3月期 売上高 320億円、経常利益 46.0億円 EPS 125円  
■2014年3月期 売上高 357億円、経常利益 38.8億円 EPS 86.0円  
■2015年3月期 売上高 390億円、経常利益 49.0億円 EPS 109円 ce
□2014年9月中 売上高 170億円、経常利益 17.4億円 EPS 40.0円

2014年9月中間期の売上高は前年同期比で2桁の増加となる170億円
をマークし、経常利益にいたっては同68%増の17.4億円となりました。
省エネ型空調機器の販売が好調だったことやコスト圧縮による効果
が発現したことが効いており、いずれも期初計画を超過しました。

ただ2015年3月期通期に関しても、中間に続いて売上高段階から2桁
増を計画しているため、今期は例年よりはマシなペースで推移している
ものの、進捗率で測ると微妙な情勢となっています。残りの下半期で
いかに豊富な受注残を換金していけるかがポイントとなりそうです。

そんな訳で本業の空調機器事業はまずまずに推移しているのですが、
特筆すべきは今期より完全子会社となったビルメンテナンス会社の
「千代田ビル管財」の業績がほぼフルで寄与してくることです。
同社を買うために約77億円も費やしたので安くない買い物でしたが、
ビルメン分野はシナジーを生みやすく、ストックビジネスでもある
ので、当社が買うのであれば及第点をあげられるかと思います。
(「千代田ビル管財」は、業界ではそこそこ知られた管理会社です。)

以上、投資判断は新規Inlineでカバー開始します。
増収増益基調ですが、現在のバリュエーションは概ね相応水準です。

当社は比較的財務の状況が良く、手元現金74億円で有利子負債44億円
を完全にカバーしております。ここ数年は好財務を原資に増配傾向が
継続しており(12円→14円→18円記→18円→20円/予)、これでもまだ
配当性向2割基準ですので、なお配当余力がありそうです。

また前述のビルメン会社を買うのに前期に自社株の売出をおこない、
約15億円程度を調達したばかりのため、需給悪化が既に一巡しており
下値の確認が終わっていることもやや支援材料と言えそうです。

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