5期連続の増収も、先行投資で反落・キムラユニティー(9368)の短評。 | なちゅの市川綜合研究所

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【9368】キムラユニティー(東証1部)投資判断 Inline継続

現在値 1,000円/100株 PER12.0 PBR0.51 3月配当優待 9月配当優待

愛知県地盤。トヨタの部品包装が主力。カーリース、車両整備なども。

配当は3月9月の年2回合計25円のため、配当利回は2.50%です。
キムラユニティーは株主優待を実施しており、100株以上の株主に対して
お米券2枚を年2回を進呈してますので配当優待利回りは4.26%となります。

業績を確認していきます。
■2012年3月期 売上高 382億円、経常利益 14.0億円 EPS 58.6円
■2013年3月期 売上高 387億円、経常利益 16.6億円 EPS 77.0円  
■2014年3月期 売上高 408億円、経常利益 21.3億円 EPS 101円  
■2015年3月期 売上高 452億円、経常利益 19.0億円 EPS 82.2円 ce修正
□2014年9月中 売上高 217億円、経常利益 7.5億円 EPS 29.1円

2014年9月中間期の売上高は過去最高の217億円となり5期連続の増収
を確保したものの、経常利益面では前年同期比▲26%の7.5億円となり、
計画比未達となりました。消費増税が広く影響した部分はありますが、
北米での新工場の立ち上げ費用など先行投資が嵩んだ面もあるため、
あながち見所の無い数字という訳でもなさそうです。

ただこの中間の時点で、中計最終年度でもある2015年3月期通期の数字
も減額修正しており、売上高こそ中計目標値である430億円のクリアを
予想しているものの、経常利益は目標値である19.5億円を下回る19億円
予想に修正しております。僅か5千万円ですので、修正せずとも下半期
で取り返せそうな幅をわざわざ減額修正してきたので、会社側は悲観的
な見通しをしている可能性があります。

トヨタの中国での業容拡大に併せて、中国の広州・天津の子会社が堅調
に推移しておりますが、北米新倉庫なども含め海外事業の本格寄与は
翌2016年3月期以降になりそうです。

以上、投資判断はInlineにてカバーを継続します。

今期は前期の最高益記念の特別配当3円を落とさずに普通配に組込み、
年間25円配当の継続する予定となっておりますが、もし期末までに数字
をおっつけて中計を達成した場合は3期連続の増配も視野に入ります。

財務的にも手元現金と有価証券で有利子負債を完全にカバーしている
状況で安定的に推移しているため、現状の配当性向25-30%に関しては
あと一歩還元余力がありそうな印象を受けます。

*参考記事 2014-09-24 989円 投資判断Inline
年2回のお米券優待銘柄、キムラユニティー(9368)の分析。

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