
【7215】ファルテック(東証1部) 投資判断 新規Outperform
現在値 1,652円/100株 PER7.2 PBR1.09 3月配当優待
自動車外装部品とメーカー、ディーラー装着の自動車用品。TPR系。
配当は年1回の合計43.3円配で、配当利回は約2.62%です。
ファルテックは株主優待を導入しており、3月末の単元株主に2,000円分
のクオカードを進呈しておりますので、配当優待利回りは約3.83%です。
(※今期は優待が変則のため、3末の優待はクオカ1,000円分となります)
業績を確認していきます。
■2011年3月期 売上高 702億円、経常利益 13.8億円 EPS 252円
■2012年3月期 売上高 755億円、経常利益 34.5億円 EPS 161円
■2013年3月期 売上高 720億円、経常利益 31.4億円 EPS 258円
■2014年3月期 売上高 773億円、経常利益 35.0億円 EPS 226円
■2015年3月期 売上高 790億円、経常利益 34.0億円 EPS 228円 ce修正
□2014年9月中 売上高 370億円、経常利益 11.4億円 EPS 80円
今2014年9月中間期の売上高は中国市場での日産?向けが好調に推移
したため、前年同期を2.9%上回る370億円となり、期初計画も上回りました。
利益も概ね堅調に推移したものの、経常利益ベースでは前期の為替差益
と今期の為替差損が両方効いたことで、同▲6.5%の11.4億円となりました。
またこのタイミングで消費増税の影響とタイの新設向上の立ち上がり費用
の増加を理由に通期の数字を下方修正しており、2015年3月期の経常利益
を40億円→34億円まで減額しました。前期末に策定した中期経営計画では
2017年3月期末に経常利益63億円を目指す定量目標を掲げていましたが、
はや半年ほどで出ばなをくじかれてしまった格好となります。
そんな状況ですが、会社側としては「No.1戦略」として競争力のある分野
での技術改良や「FALTEC 1/2」という全社的なコスト削減活動により、
中長期的に数字を作っていく方針の様ですが、いかんせん独自性がある
という訳ではないので、基本的には自動車市況次第かと思われます。
以上、投資判断についてはOutperformでカバー開始します。
理由はいかにも自動車部品セクターらしい割安なバリュエーション及び
単元投資であれば配当優待利回りが4%弱確保出来る点となります。
当社は日産系部品メーカーの橋本フォーミングと、同じ日産系用品メーカー
であるアルティアが統合した会社で、一昨年3月に上場したばかりですが、
実は07年に一度上場廃止になったこともある再上場案件となります。
その再上場という評価が足かせとなり、この様なバリュエーションに甘んじ
ている可能性はありますが、再上場して程なくのタイミングで超大物個人
投資家の参戦が明らかになるなど、目を向ける向きは少なくありません。
昨年末に早くも東証一部に指定替えとなったので、ここから機関投資家の
買い物がきちんと入るかどうかが、株価のポイントになるかと思われます。
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*本記事の内容記述は、一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的とはしておりません。




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