優待株以外は信用できない/投資戦略アウトルック (2015.01.17) | なちゅの市川綜合研究所

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■優待株以外は信用できない(写真と本文は関係ありません)

ちょっと極端なタイトルにしてしまいましたが、今年はそれくらいの
スタンスで良いかと思っています。

昨日の相場を見ていても思ったのですが、ダイヤモンドダイニング
やサンマルクあたりの新高値更新中の優待株も朝方弱かったのに、
午後にはしっかりとマイナス値幅を埋めて、終わってみれば立派な
下ひげをこさえて高値更新というのは象徴的な動きだと思います。
特にこの2銘柄は2月・3月の権利年一回銘柄ですので、そのような
傾向が色濃く出ているのかもしれません。

いつも述べている話ですが、優待族は今日の日本株市場において無視
出来ないレベルの買い手に育っております。業績不振のマクドナルドや
企業規模に比して考えられない時価総額を誇るアトムなど株主優待の
存在だけで株価を維持する会社も多いほか、オリエンタルランドの様
に業績も伴っている場合は半永久的に株価が右肩上がりというまさに
「夢と魔法の株主優待(パスポート)」といった趣きです。

特に某将棋棋士の方の登場以降はこの傾向が鮮明であり、優待族が
更に買い手としての厚みを増した様な印象を持っており、優待株の方
が高配当株よりも合計利回りが低下する逆転現象がまま散見される
様になったのも非常に特徴的だと思っています。

クオカード優待と1-2%の配当金を足して4%程度の配当優待利回り
の銘柄であれば、あおぞら銀行とかキヤノンとか三井物産のような
日経平均が騰がる時は多少なりとも連れ高してくれて、かつ高い
流動性を誇る銘柄を買った方がマシな様な気もするのですが、
それでもこれらの大型優良銘柄の利回りを下回る水準までクオカ
優待株が買われてしまうのはまさに逆プレミアム現象と言えます。

そんな訳で、優待株に備わっていた無償プットオプションの様な
性質が従来より強力化しているため、足元の相場のような不透明
でハイボラティリティーな局面では全部優待株に替えてひたすら
様子を見るのも一法だと考えております。

特に昨年、一昨年は小波乱しかなくほぼ年末引けピンで順調でした
ので、「羊年は辛抱」とされる今年は年3回程度の中波乱・大波乱
があるような気がしますので、その出動すべき時までは元本維持
目標でいいかな・・・というのが当方の相場観です。

なんか下手に動くと怪我しそうなんですよ、ええ。

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