
【4671】ファルコホールディングス(東証1部)投資判断 新規Inline
現在値 1,218円/100株 PER29.9 PBR 0.95 3月配当優待 9月配当優待
臨床検査受託大手、調剤薬局も展開。薬局譲渡しドラッグストア撤退。
配当金は3月9月で合計35円のため、配当利回りは2.87%となります。
ファルコホールディングスはこのたび株主優待制度を導入しまして、
3月末9月末の100株以上保有の株主に対して、1,000円分のクオカード
を進呈しておりますので配当優待利回りは約4.51%となります。
業績を確認していきます。
■2011年3月期 売上高 570億円、経常利益 18.9億円 EPS 73.5円
■2012年3月期 売上高 608億円、経常利益 20.8億円 EPS 54.3円
■2013年3月期 売上高 627億円、経常利益 21.8億円 EPS 105円
■2014年3月期 売上高 584億円、経常利益 11.8億円 EPS 189円
■2015年3月期 売上高 470億円、経常利益 13.0億円 EPS 43.4円 ce
□2014年9月中間売上高 231億円、経常利益 8.9億円 EPS 38.8円
今2014年9月中間期につきましては売上高が前年同期比▲26%の231億円、
経常利益が▲16.8%の8.9億円と大幅な減収減益となりました。
このうち売上高については昨年末に手放した示野薬局(ドラッグストア)
の売上剥落によるものが大きいので仕方ないですが、利益面に関しては
主力の臨床検査事業の競争激化・診療報酬の改定・人件費の増加等が
減益の要因となっているため、回復が待たれる状況です。
そもそも当社は中間の業績予想を行っておらず、予想は通期の一本予想
のため好不調がわかりずらいのですが、通期増益を予想しておりながら
中間は減益で通過していますので、通期未達の公算が高いと思われます。
今後については第2の柱であり、100店舗超の店舗を運営する調剤薬局
事業を成長ドライバーにするべく手を打っており、他店差別化として
セルフメディケーションへの意識を啓蒙するサプリメントの摂取助言
を行うことで収益機会の拡大を狙っているような状況です。
不透明な業績推移を勘案し、投資判断はInlineでカバー開始します。
今般のクオカード優待の新設に代表される通り、株主還元を非常に積極的
に行っており、今期の35円配当が実施されれば4期連続増配となります。
本年2月には実質無借金(現金同等物80億円vs有利子負債12億円)という
好財務を原資とした株主還元基準を純資産配当率3%と定めましたので、
上述の増配以外の自社株買い等についても期待出来ると思われます。
(なお、当社の自社株買いはわりときちんと買う方です。)
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*本記事の内容記述は、一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的とはしておりません。




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