お米券優待の新設と大幅増配、コンドーテック(7438)の分析。 | なちゅの市川綜合研究所

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【7438】コンドーテック(東証1部)投資判断 新規Outperform

現在値 786円/100株 PER10.7 PBR1.13 3月配当優待 9月配当

足場吊りチェーン、結合金具等の産業資材大手。鉄構資材。自社製造も。
配当金は年2回の合計20円で、配当利回りは2.54%となります。

コンドーテックはこの度株主優待制度を新設しておりまして、100株保有の
3月末の株主に対して、お米券を2枚進呈しておりますので、1枚440円換算
した場合の配当優待利回りは3.66%となります。

業績をチェックしていきます。
■2012年3月期 売上高 387億円、経常利益 20.1億円、EPS 40.4円
■2013年3月期 売上高 411億円、経常利益 27.5億円、EPS 60.8円 
■2014年3月期 売上高 479億円、経常利益 33.6億円、EPS 72.1円
■2015年3月期 売上高 490億円、経常利益 34.3億円、EPS 73.8円 ce
□2014年9月中 売上高 237億円、経常利益 17.8億円、EPS 35.8円

2014年9月中間決算は震災復興の公共事業が堅調に推移したことにより、
売上高は前年同期比7.1%増の237億円、経常利益は同13.0%増の17.8億円
と堅調に推移しました。この数字は期初計画の数字を軽く上回っており、
前年比で2%程度の増収増益しか見込んでいない通期計画の上ブレ期待
が高まっているような状況です。

特に今期については1Q決算の段階で配当予想の修正(15.5円→20.0円)を
実施しているため、会社側は通期での業績達成にかなり自信を持っている
ものと考えられます。また、冒頭にも記したお米券の株主優待の新設を
行っているとともに、約2.7%におよぶ自己株式の消却も併せて行っており
ますので、足下での株主還元意欲は留まるところを知りません。

また、当社は中期的な目標として売上高500億円を目指しておりましたが
今2015年3月期で完全に射程に捕らえているため、次の目標である2020年
の売上高1,000億円を目指していくような形となります。現在の成長率だと
やや難しい感じもありますが、達成に向けMAを活用していく模様です。

以上、投資判断Outperformとして新規カバレッジを開始します。

当社は財務的にも非常に余裕があり、借金は7億円程度しかありませんが、
現金同等物は56億円近くあるので実質は無借金経営となっております。
これだけの余裕があれば公募増資をしないでMAしたり、増配したりする
のも自在ですので、中期的にはこの現金同等物の活用が注目されます。

そんな感じで足下においては死角が見あたらない当社ですが、太陽光発電
事業としてパネル架台のブレースやパイプ類の販売を行っているため、
事業割合自体が小さいため影響は限られるものの、電力買取価格の引下げ
はネガティブに働く可能性が高いことがネックと言えばネックでしょうかね。

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