100株主へも優待実施、三重交通グループホールディングス(3232)の分析。 | なちゅの市川綜合研究所

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【3232】三重交通グループHLDG(名証1部)投資判断 新規Outperform

現在値 262円/100株 PER11.2 PBR0.98 3月配当優待 9月優待

近鉄系。傘下にバスの三重交通と、不動産デベロッパーの三交不動産。
配当金は年1回5円で、配当利回りは1.90%となります。

三重交通グループホールディングスは株主優待制度を実施しておりまして
100株保有の3月末9月末株主に対して、三重交通・名阪近鉄バスの乗車券を
2枚ずつ進呈しておりますので、1枚200円換算した場合の配当優待利回りは
4.96%となります。他にリフォームや東急ハンズ割引券の進呈もあります。

業績をチェックしていきます。
■2012年3月期 売上高 1,067億円、経常利益 36.3億円、EPS 15.3円
■2013年3月期 売上高 1,048億円、経常利益 27.4億円、EPS 23.2円 
■2014年3月期 売上高 1,174億円、経常利益 43.7億円、EPS 28.7円
■2015年3月期 売上高 1,100億円、経常利益 40.0億円、EPS 27.1円 ce
□2014年9月中 売上高 482億円、経常利益 15.4億円、EPS 14.4円

2014年9月中間決算は期初から減収減益計画でしたが、その計画値からやや
下ブレ着地となりました。昨年の式年遷宮効果が剥がれたことに加えて、
不動産分野は大型分譲のあった前期と比べると反落、その他レジャー分野
などにおいても天候不順の影響で業績へのダメージがありました。

今2015年3月期通期は売上高1,100億円(前期比▲6.4%)、経常利益40億円
(前期比▲8.5%)の期初計画を変更しておりませんが、前述の上期決算が
概ね苦戦しており、利益面は前期比▲32.1%で折り返していることも考慮
に入れると、通期の業績達成はやや難しいかもしれません。

業種特性上そんなに大きなトピックのない当社ですが、今期については
大きめの立会買分売(発行済株式数の3.16%@247円)を実施するとともに
単元株式数も1,000株→100株に変更し、標題の通り株主優待についても
拡充を行いました。既に株主数は4,100人を超えていますが、名証単独上場
である当社がここまでの流動性向上施策を実施するということは、何か
意図があってのことと解するのが自然かと思います。

以上諸般勘案の上、投資判断をOutperformとしてカバーを開始します。

当社は主力の不動産事業の一環で三交インというビジネスホテルを展開
しており、三重・名古屋に留まらず今期は東京浜松町にも新店をオープン
させました。そういう意味では交通とホテルを押さえた立派なインバウンド
関連と取ることも出来ますが、本拠地の三重県(伊勢神宮)はゴールデン
ルートからは微妙に外れてしまっているのが残念と言えば残念です。

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