【9759】ＮＳＤ(東証１部)投資判断 新規Outperform
現在値 1,625円／100株 PER2.4. PBR1.82 3月配当 9月配当株主優待
情報サービス業大手。独立系のソフト開発会社で、金融機関向けシステム。
配当金は年2回の合計78円で、配当利回りは4.80%となります。
またＮＳＤは株主優待制度を実施しておりまして100株以上の株主に対して
カタログギフト1,000ポイント相当を進呈しておりますので、配当優待利回は
5.41%となります。なお長期保有の場合はポイントが5割増、10割増と付与率
が上昇しますので更に利回りが上昇します。
まずは業績をチェックしていきます。
■2012年3月期 売上高 344億円、経常利益 36億円、EPS 43円、DPS 25円
■2013年3月期 売上高 366億円、経常利益 45億円、EPS 58円、DPS 27円
■2014年3月期 売上高 402億円、経常利益 50億円、EPS 76円、DPS 32円
■2015年3月期 売上高 450億円、経常利益 55億円、EPS 78円、DPS 78円
□2014年9月中 売上高 202億円、経常利益 23億円、EPS 32円、DPS 45円
2014年8月中間決算についてはほぼ計画通りの落着となりました。
企業のシステム投資が堅調に推移し、特に当社が得意とする金融機関向け
(メガバンク・地銀など)に加え、製造業などについても前年同期比で2割
程度の伸びとなり、バランス良く好伸しました。
2015年3月期通期では前年比1割程度の増収増益を見込んでいるため、進捗
を見るとやや物足りなさも感じますが、上期に45周年イベント費用が発生
したことや会社側が「概ね順調に推移している」とコメントしていること
を踏まえると通期の数字は十分に走破出来るものと考えております。
業績についてはまぁそんな感じとして、今期の動きで特に特徴的なのは
株主還元姿勢を鮮明にしたことです。創立45周年記念の中間45円特別配当
に加えて、2015年3月末の株主に対して1株に対して0.1株の自社金庫株を
無償割当することも発表しております。これは前代未聞の株主還元であり
今後の配当も据え置かれる見通しとなっていることから、実質的に1割増配
されることとなります。ちなみに今期の配当性向はほぼ100%の計算です。
以上、高い還元意欲を買い新規で投資判断をOutperformとします。
当社は財務的にもかなりの余裕があり、有利子負債ゼロで現金同等物が
220億もあるため、今後も高水準の株主還元が継続する可能性があります。
主要顧客である金融業界のシステム統合案件等についても、メガバンクに
限らず地銀の再編などまだまだ飯のタネには困らない雰囲気もあり、業績
が好調に推移する限りは還元意欲の再加速も期待できそうです。
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*本記事の内容記述は、一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的とはしておりません。
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