ANAホールディングス(9202)から株主優待がきたので業績レビュー。 | なちゅの市川綜合研究所

なちゅの市川綜合研究所

「別に勝たなくてもいいので、負けないこと」を志向しております。
本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報等に基づき、作成されています。
当ブログの情報に全面的に依拠することはお控えいただき、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

image.jpeg
【9202】ANAホールディングス 投資判断 新規Inline

現在値263.2円/1,000株 PER26.3 PBR1.15 3月配当優待 9月優待

業績を確認していきます。
■2012年3月期 売上高 14,115億円、経常利益 684億円 EPS 11.2円  
■2013年3月期 売上高 14,835億円、経常利益 769億円 EPS 13.5円   
■2014年3月期 売上高 16,010億円、経常利益 650億円 EPS 5.4円  
■2015年3月期 売上高 17,000億円、経常利益 550億円 EPS 10.2円 ce
□2014年9月中間売上高 8,548億円、経常利益 480億円 EPS 10.2円

2014年3月期9月中間期の売上高は8,548億円となり過去最高となりました。
7月に実施した値上げの寄与や、国内線が天候不順などで振るわなかった
ものの、国際線が堅調だったためトータルで計画を上振れしました。

利益面では中間時点で15年3月期通期の数字をほぼ達成しているおり、
原油価格の下落も効いて上振れ必死な状況ですが、秋の台風の影響や
サーチャージ収入の減少などもあるので通期予想は据え置いていますが
おそらく積み増しがあるものと思われます。

なお、期待されるインバウンド需要については1Q2Qと大きく伸びており、
足下でも続伸しているため、全体の2%を締めるまでに育つ見通しです。
その他LCC事業についても、赤字のバニラエアが改善傾向を示し、来期
末でトントン見込み、ピーチについては引き続き好調となっています。

以上、投資判断についてはInlineとしてカバーを開始します。

航空業界と言えば原油高による円安デメリット銘柄としての認識があり
ましたが、ANAは為替ヘッジを先行して実施していることや先述しました
インバウンドの取り込み、円安による景気回復などの恩恵に預かって
いるため、悪影響を限定的なものとしつつあります。

しかしながら更なる円安の進行や原油価格の反発、予期せぬ事故や
天候不順などの業績変動要因も多いため、現在の株価で既に相応の
バリュエーションであることを勘案して、中立評価としたいと思います。

どんな問題も「チーム」で解決する ANAの口ぐせ (単行本)

新品価格
¥1,512から
(2014/11/18 07:31時点)



このエントリーをはてなブックマークに追加にほんブログ村 株ブログ 株主優待へにほんブログ村 株ブログ IPO・新規公開株へにほんブログ村 株ブログ 新興株へ
にほんブログ村