増配傾向を強める高配当株、遠藤照明(6932)の業績レビュー。 | なちゅの市川綜合研究所

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本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報等に基づき、作成されています。
当ブログの情報に全面的に依拠することはお控えいただき、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

【6932】 遠藤照明 (東証1部)投資判断 新規Outperform

現在値 1,450円/100株 PER8.5 PBR0.88 3月配当9月配当 株主優待なし

商業施設用照明器具で国内首位級。演出照明に強み。LEDに軸足。
配当は3月9月の合計50円で、配当利回は3.44%となります。
遠藤照明は株主優待制度を実施しておりません。

業績を確認をしていきます。
■2012年3月期 売上高 268億円 経常利益 34.9億円 EPS 173円 
■2013年3月期 売上高 398億円 経常利益 81.2億円 EPS 472円  
■2014年3月期 売上高 388億円 経常利益 40.7億円 EPS 147円
■2015年3月期 売上高 420億円 経常利益 36.0億円 EPS 169円
□2014年6月1Q 売上高 175億円 経常利益 10.8億円 EPS 93円

前2014年3月期は住宅分野を中心に消費増税前の駆け込み需要が見られた
ものの、円安による原価の上昇や競争激化などで減収減益となりました。
今期は売上高は反転増となるものの、経常利益は続落の見通しです。
(※営業利益ベースでは、28.3%増の37億円と反発する見込み。)

当社が主軸とする業務用LEDのシェアは高いものの、既に導入一巡感
がある他、先述した通りの原価増が負担となっています。その為こうした
構造的なコスト増に対処すべく、2012年には高株価を活かした約23億円
(@2484円)の公募増資を行い、前期末にタイの第3工場と中国の新工場を
竣工させました。会社側としてはこれらの新設工場の本格稼動により、
高品質・低コストなLED製品の供給を計画している状況です。

こうした製品面の取り組みの他にも、商業施設向けなどのレンタル照明
事業を着実に伸ばしており、前々期31億円の契約残高を前期末で71億円
にまで急速に積み上げており、今後は累積型の収益貢献が期待出来ます。

以上、投資判断は新規Outperformでカバー開始いたします。

2015年中間期は期初時点から大幅な減益を計画しているものの、1Qの決算
時点から四半期ベースで赤字に転落したこともあり、株価は大幅な調整を
余儀なくされています。

ただこの株価の調整によってバリュエーション面がかなり改善されたこと
も事実で、特に3期連続増配中(30円→45円記→50円→50円/予)である
配当金の利回りは約3.5%まで向上しています。特に前々年期に記念配を
含めて45円吐き出しながらも、前期は記念配落とさずに更に5円増配して
いることから、今期業績が会社想定線で済めば増配の可能性もあります。

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