絶対割安銘柄・はるやま商事(7416)の株主優待と1Q業績レビュー。 | なちゅの市川綜合研究所

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「別に勝たなくてもいいので、負けないこと」を志向しております。
本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報等に基づき、作成されています。
当ブログの情報に全面的に依拠することはお控えいただき、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

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【7416】はるやま商事(東証1部)投資判断 新規Inline

現在値 718円/100株 PER9.3 PBR0.34 3月配当優待

郊外型紳士服専門チェーンで業界4位。地元中国地方から全国へ展開。

配当は3月の年1回、15.5円配当のため配当利回は2.15%となります。
はるやま商事は株主優待を導入しており、100株以上の株主に対して
ネクタイ・シャツ引き換え券と他割引と併用可能な15%割引券を進呈
しておりますので、3,000円として評価した場合の配当優待利回りは
約6.33%となります。

業績を確認をしていきます。
■2011年3月期 売上高 505億円 経常利益 18.2億円 EPS▲31.3円
■2012年3月期 売上高 515億円 経常利益 18.3億円 EPS 15.6円 
■2013年3月期 売上高 523億円 経常利益 31.2億円 EPS 114.2円  
■2014年3月期 売上高 534億円 経常利益 35.7億円 EPS 82.3円
■2015年3月期 売上高 577億円 経常利益 35.0億円 EPS 77.9円 ce
□2014年6月1Q 売上高 113億円 経常利益▲2.1億円 EPS▲ 6.2円
□2014年9月中間売上高 213億円 経常利益▲3.5億円 EPS▲30.8円 ce

前2014年3月期は増税前の駆け込み需要がフルに業績寄与したため、
3年連続の増収、5期連続の増益を確保しました。ただ他の紳士服各社
も前期の業績は良好でしたので、当社に限った話ではなく業界全体の
事業環境が良かったことが大きかったのだと思われます。

今2015年3月期は売上こそ続伸するものの、前期の反動で利益は微減
見込みとなっております。たしかに1Q時点の売上高は前期比10%減、
利益も赤転していますのではっきりとした反動減が見て取れますが、
それでも足元の7月既存店売上は100%を超えてきておりますので、
中間期は会社予想程度の赤字で収まるものと考えております。

また、今期は出店47に対して退店2という積極出店策を計画しており
「はるやま」業態を路面店だけでなく、SCへの出店も開始しました。
同業のAOKIも基本的には大量出店による成長を目論んでいますが
AOKIの場合は逆にSC業態の「ORIHICA」を路面店として出店
し始めるなどしているため、更なる競争激化の可能性があります。

以上、投資判断についてはInlineでカバー開始します。

当社は老舗ですのでこれまでに溜め込んだ剰余金があり、借金47億円
程度に対して、現金が77億円もある実質無借金経営となっております。
しかしながらその様な財務状況であっても今期大量出店の原資が要る
ため、前期の記念配4.5円はこのまま剥がれるものと思われます。

そのため配当面ではあまり期待できませんが、PBRは0.3倍台と絶対的
割安圏であることは間違いないので、その水準訂正に期待するのも
ありかと考えております。保有土地もいくら地方都市中心とはいえ
110億円以上あるので、インフレヘッジとしても期待できます。

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